Moodle運用支援事例
放送大学Web学習システム・通信指導
Moodle上で各種項目を一括設定する機能を提案・開発し、自動化による業務効率化、設定漏れ防止を実現。現行のシステムの負荷試験を行い、その結果に基づいてパラメータチューニングを実施しました。
放送大学学園
- 導入・運用支援
- 教育機関
お客様から頂いたご要望
放送大学学園様では、通信指導の受講者約85,000人からの課題提出を、郵送とMoodleを利用したWebシステムの二つの方法で管理していました。
課題1
受講者85,000人、講座は約250講座。管理者が約250もの全ての講座を手動で設定することは現実的ではありません。
膨大な時間を要し、ヒューマンエラー発生の可能性も高まります。効率化、設定漏れ防止の方策を検討しておられました。
課題2
有料サービスのためシステムダウンは決して許されません。利用者数の増加に備えて現行のシステム構成の検証が必要でした。
課題3
Moodleは頻繁にマイナーバージョンアップがあります。
当初は運用ご担当者様で行う予定でしたが、他業務等で時間を割くことができず実施することができずにおられました。
ご提案のポイント
Point01.
Moodle上で各種項目を一括設定する機能を提案・開発。自動化による業務効率化、ならびに設定漏れ防止を実現しました。
Point02.
現行のシステムの負荷試験を行い、その結果に基づいてパラメータチューニングを実施。
パラメータのチューニングによりレスポンス時間の短縮化を実現しました。
さらに負荷試験を実施し、システムのボトルネックの原因をつきとめ、最適なスペックのハードウェアをご提案しました。
Point03.
ご担当者様に代わり、ミドルウェアとMoodleのアップデートを検証環境、および本番環境で実施しました。
お客様からの声
講座の一括登録など様々なMoodleのツールを開発いただき、運用業務を効率化することができました。
従来から使用していたサーバーのチューニングで、最高のパフォーマンスが得られるようになり、処理スピードが速くなりました。
Moodleのバージョンアップに関しては、学園で使用しているサーバーのOS、ミドルウェアのアップデートとの関係性を含めて相談にのっていただき、たいへん助かりました。学園での現地調整でもご尽力いただきました。
ヒューマンサイエンス担当者から
必要に応じて、ご担当者様やハードウェア保守担当者様とお打ち合わせをセッティングしていただき、開発を円滑に進めることができました。
開発機能についても利用目的などをヒアリングさせていただき、開発工数が少ない提案も行うことができて良かったと思っています。
また、弊社と放送大学学園様の地理的条件ですぐには駆けつけられない状況はありましたが、Web会議を活用することで、言葉だけでは伝わらない認識違いなどを解消でき、たいへん助かりました。
2022.06.14掲載