導入実績

Case

DX社会に向けたITリテラシー教育動画をゼロから制作。幅広い受講者層の知識向上をサポート

滋慶学園グループ 株式会社 国際教育センター VISTA ARTS

ネットワーク・テクノロジーサービス部 テクノロジーサービス課
本間 久 様
高田 祐貴 様

  • 教材作成
  • 社員教育 企画・設計
改善内容
:教材作成

お客様から頂いたご要望

――HS:今回ご依頼いただいた動画制作プロジェクトの経緯を教えていただけないでしょうか?
本間様:滋慶学園グループでは、以前より学生・教職員に対してITやデータを取り扱っていくため、基礎的な能力を培うITリテラシー教育に取り組んでまいりましたが、これまでは冊子をメインに教育コンテンツを組んでおり、冊子を補完する意味で動画教材も導入しておりました。
しかし、新型コロナウィルス感染症の流行以降で学び方や働き方も変化し、そのような環境下では従来の教育方法ではなく、柔軟な受講環境を実現できる動画教材をメインとした学習方法が効果的ではないかと考えました。動画を活用することで、視覚的にわかりやすく、より多くの方々に効果的に学んでいただけると考えました。   


ヒューマンサイエンスを選んだ理由――制作意図を汲み取りながら柔軟に対応する姿勢

――HS:なるほど。では、ヒューマンサイエンスに依頼した経緯についてお伺いしてもよろしいでしょうか?   
高田様:展示会で御社を知ったことがきっかけです。   
コンテンツ制作に対応してくれる企業はいくつか知っておりましたが、我々はコンテンツ制作の経験が無く、コンセプトも明確に定まっていませんでした。その中で、意図を汲み取りながら柔軟に対応してくださる点が、とても魅力的でした。他の企業ですと、システム開発は得意でもコンテンツ制作に協力してもらうのは困難でした。   
また、今回のプロジェクトには「DX(デジタルトランスフォーメーション)」というテーマがありましたが、DXに対する捉え方も企業ごとに異なり、その新しいアプローチを受け入れてくれる体制が整っている企業を見つけるのが少し難しかったのが正直なところです。   
本間様:先行事例を見てみると、DXリテラシーに関する取り組みはさまざまな業界や業種で行われていることがわかりました。特に、一般企業向けのセミナーは多く見かけます。しかし、今回は弊社が提供しているのが滋慶学園グループの学生や教職員向けのコンテンツであるため、対象がITに詳しくない学生さんから、すでに知識がある講師の先生や職員の方々まで幅広くなります。そのため、あまりにも簡単すぎる内容では物足りなさを感じますし、逆に難しすぎる内容では混乱を招いてしまいます。ですので、柔軟に対応できる企業と一緒に進めていけることを期待していました。   
――HS:体制の柔軟性や提供しているコンテンツを評価していただき、お声をかけていただいたということですね。

――HS:では、コンテンツを提供する対象についてお聞かせください。受講者の規模や内容についてはどのようになっていますか?   
高田様:最初は学生向けに考えてスタートしましたが、現在では滋慶学園グループに関わるすべての方々を対象にしたコンテンツになっています。   
滋慶学園は専門学校や専門職大学をはじめとする高等教育機関を運営しています。非常に多岐にわたる教育分野を取り扱っており、医療から、ダンサーを目指すエンターテイメント分野、動物関連の分野など、本当に幅広い専門教育が提供されています。   
滋慶学園グループの学生はもちろん、働いているスタッフや、教員として来ていただいている講師の先生方も含まれています。   

――HS:全学生が受ける形になっているんですね。幅広い対象ということですが、コンテンツの制作において、役割分担はどのようになっていたのでしょうか?   
高田様:私たちの部署は、ネットワーク・テクノロジーサービス部です。学校のICTソリューションや機材の運営(管理・運用・構築)が主な業務で、コンテンツ制作の専門部署ではありません。動画制作に関してはゼロからのスタートでした。私たちが担当したのは、ITリテラシーとDXの違いを明確にして、その中身をどう進めるかというところでした。   

――HS:ゼロからのスタートで大変だった点もあったかと思いますが、その中で特に苦労した点についてお聞かせください。   
高田様:一番大変だったのは、DXという言葉自体がまだまだ一般的に浸透しているとは言い難い時期だったことです。最初は「DXとは何か?」を理解し、それに基づいて教育コンテンツをどう作るかを考えるところから始めました。   
本間様:そうですね。DXという言葉が抽象的であり、何を教育コンテンツとして提供すべきか迷いました。それでも、御社の力を借りながら、最終的には具体的な内容に落とし込んでいくことができました。   
高田様:御社のサポートのおかげで、我々の求める最適なコンテンツが形になりました。
――HS:お力になれてよかったです。   
高田様:はい、ありがとうございました。



動画制作のプロセス

――HS:ありがとうございます。納品した動画の数はおおよそ30本ですが、最初から動画の本数は決まっていなかったと思いますが、どのように本数や方向性が決まっていったのでしょうか?
高田様:実際には、最初の1回か2回のビデオ会議と、その他はメールでのやり取りが中心でしたが、こちらのやりたいことをしっかりと理解してくれる方々で、本当に助かりました。
私たちが「こんなものを作りたい」と投げかけたときも、ゼロからスタートする形だったのですが、私たちが動画制作に慣れていないことも理解していただき、初心者としては非常に難しいDX関連のコンテンツを作ろうとしている状況でした。
それでも、私たちが求めていた最適な内容を、細かいところまでしっかりと引き出していただきました。
最初は本数も方向性も定まっていなくて、DXに関する書籍を読みつつ、まずは学生に伝えたいことを洗い出していきました。
その後、章立てをして、何を教えるかを並べていった結果、最終的に30本という本数に決まりました。
本間様:本数ありきではなく、学生に伝えるべき内容を考えていく中で、結果的に必要な内容が30本となりました。

――HS:なるほど、必要な情報や不必要な情報を整理しながら進めていったということですね。
本間様:はい、例えば「これを知っておかないと後々困る」という内容を一つ一つ押さえていった結果、自然に30本にまとまったという感じです。
高田様:そうですね。最初は本数がもう少し多かったように記憶していますが、削ったり、新たに追加したりしながら最終的に決まりました。

――HS:実際、動画制作において、絵コンテや監修に関してどのような苦労がありましたか?
本間様:御社からいただいた絵コンテをプロジェクトチーム内で確認し、監修者に指摘・修正という作業を何度か行いました。
高田様:参考となるITリテラシーの動画をお渡しして、あとは基本的に、御社にお任せしていました。
本間様:御社の力を信じていましたし、実際に素晴らしい成果を上げていただきました。実際、私たちのチームは主に3人で動いていたため、1つお願いしたことに対して、すぐに素早く対応していただけるのは本当に助かりました。
まさに、言ったことがそのまま返ってくるような形で、とてもありがたかったです。  
高田様:本当にお世話になりました。
――HS:現場のメンバーからは、皆様と一緒に試行錯誤しながら進めていく中で、悩むこともあったと聞いております。ただ、実際に制作しているときは本当に楽しみながらやっていましたし、そうした中でアイデアも自然に出てきたのだと思います。そのアイデアを提案したときに、OKをいただけたことは、とても嬉しかったそうで、楽しく進められた部分だと思います。

お客様からの声

―HS:では、動画の反響についてはどうでしたか?受講された方からの反応などはありましたか?
本間様:実際には、学生さんや職員の方から「倍速視聴」などのフィードバックを受けました。最初は動画を短くしようと考えていましたが、最近はタイパを意識した倍速視聴が増えているという点が新たな気づきでした。
いただいたご意見を聞いて、「なるほどな」と感じる部分がありました。最初は飽きないように短く作ろうと思っていたのですが、今の時代にはその見方もあるのだと気づきました。テレビでもタイパ世代やZ世代の話がよく出てきますが、短すぎると逆効果だということを学びました。
次回は、短くても飽きない内容に工夫を凝らす必要があると感じました。また、職員さんや講師の先生方にも見ていただきましたが、詳しい方もいれば、内容に疎い方もいるので、誰にでも響く内容を意識しました。それぞれ響き方は違いますが、全体的には良い結果になったと思っています。

―HS:時代の変化を感じますね。コンテンツが多様化する中で、みなさんを同じレベルに引き上げることができるコンテンツはとても役立っているのではと感じます。
高田様:今回動画にした理由の一つは、先生の負担を増やさないためです。 学校の現場で働く先生方は多忙であり、業務を圧迫しないように、動画という形で提供することにしました。
この動画は、学生が自分で見ることができるのはもちろん、例えばホームルームなどでプロジェクターを使ってクラス単位で視聴することもできます。滋慶学園は非常に多くの学校を持つグループで、業界も多岐にわたります。そのため、特定の授業で一律に「こうしてください」と指示を出すのは難しい事情があります。ですので、学校ごとに柔軟に対応できるよう、動画を選んだ次第です。

―HS:プロジェクトを進めて行った中で、弊社の課題や改善点がありましたらご教示いただけますでしょうか?
高田様:課題と言われると難しいのですが、戸惑った箇所が1つありました。
「絵コンテ」に関して、私が担当している業務の中でアニメ業界や動画制作の業界にも触れることがあり、学生の作品なども見てきました。しかし、最初に見た時は想像していたものと違っていました。私は四コマ漫画のような形式をイメージしていたのですが、実際はパワーポイントでアニメーションのタイミングが設定されているものでした。イベントで映像制作に携わってきたこともありますが、最初は慣れるのに時間がかかりました。
―HS:一般的なドラマや再現映像の絵コンテとは異なる形式でしたね。我々のラーニング教材用の絵コンテは独自の形式をとっていますが、特に再現ドラマ制作時には、細かくタイミングを指定する絵コンテを使用することもあります。
高田様:我々も初心者なので最初はイメージしづらいところもありましたが、最終的にはイメージ通りに仕上がったので問題ありませんでした。
―HS:絵コンテを見た時には、最終的な動画のイメージがしづらかったのかもしれませんね。
高田様:はい。ただパワーポイントでアニメーションが組み込まれていたので、見やすく分かりやすかったです。
―HS:ありがとうございます。

今後の展望について

――HS:動画の今後の展開や改善についてはどう考えていますか?
高田様:毎年ITリテラシーの内容をバージョンアップしていますので、今後も動画の内容は変更していく予定です。毎年新しい情報を取り入れながら、改善を重ねていきます。
――HS:進化し続ける分野ですので、内容を最新のものに更新し続けることが重要ですね。
本間様:はい、実際に動画のアクセス数は4万5千回程度に達しており、学生やスタッフに届いていると感じています。
――HS:それは素晴らしい成果ですね。公開からはどれくらい経ちましたか?
本間様:公開は2024年4月から始まり、9月以降にアクセスが急増しました。夏休みを挟んだため、9月になってから多くの学生が視聴したようです。
――HS:なるほど、学生が一番集中して視聴する時期にアクセス数が伸びたんですね。
本間様:無事に公開できたことに安心しています。
高田様:本当に、公開できてほっとしています。ありがとうございました。

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