対面での認定医試験を、Moodleを使ってオンラインでの試験実施に移行
試験会場に、受験者・審査員が集まって認定医試験を実施していましたが、コロナ禍のために実施できなくなりました。現在、Moodleを導入し、オンラインで試験を実施することができるようになっています。
日本老年歯科医学会
- 導入・運用支援
- 改善手段
- :・Moodle構築、導入支援
・運用管理者・審査官・受講者向けマニュアル制作
・運用管理者・審査官向けレクチャー
・お問い合わせ対応
お客様から頂いたご要望
<Moodleを導入するきっかけ>
日本老年歯科医学会様では、毎年、認定医の試験を運用しています。「認定医」とは、高齢者に必要とされる歯科医療について基本的な知識と診療技術(または技能)を習得した歯科医師です。
これまで、ポスターを使ったプレゼンテーションと筆記試験によって試験を行っていました。試験会場に受験者・審査員が集まり、審査員の前で受験者はポスタープレゼンを行います。その後、新型コロナウイルス感染症まん延のために、対面で行うことができなくなりました。そのため、オンラインでの実施が検討され、学習管理システムを導入することになりました。
<Moodle使用前の業務>
Moodle使用前は、試験会場に集まって試験を実施していました。たとえば、受験者が50人いるとします。いくつかのグループに分かれてプレゼンを実施します。各グループに審査員2人が配置されます。受講者はプレゼンを行い、質疑応答を行います。
その後、審査員は評価を行って評価用紙に記載します。また、プレゼンを聞きながら各受験者に対して、2名の審査員が1問ずつの問題を作ります。プレゼンの後、発表者に問題をメールで送り回答を書かせて審査員は評価を行います。事務担当は、その結果を集めてチェックします。これらは、DropboxやGoogleフォームなどを使って実施されていました。
<Moodleを選ばれた理由>
学会の先生方の多くが大学に所属しており、その大学でMoodleが使われていたので、とても受け入れやすいから、というものでした。
また、オンラインで会議や審査をすることによって、オンライン上で情報を安全に管理しながら、関係者で情報を共有したい、という要望にMoodleがマッチしました。
<ヒューマンサイエンスの役割:導入から運用まで一括サポート!>
お客様からの声
<Moodleを導入してどのように業務が変わったか>
Moodleを導入して、次のようにオンラインで実施することができるようになっています。
試験のためのプレゼンはMoodle上からZoomで行います。そのプレゼンを2人の審査官が見て質疑応答を行い、評価シートをMoodleに登録します。審査官はMoodleの「課題」機能を使って問題を作成し、受験者に回答してもらいます。審査官は、その回答を確認し、合否を決定してMoodleのメッセージで事務局に知らせます。その後、事務局はMoodleのメッセージで受験者に知らせます。
このようにMoodleを取り入れてオンライン化したことにより、情報を安全に管理して内部で共有することができるようになりました。審査の評価方法も改善し、効率的な審査会ができるようになり、会議の時間も短くなりました。今後も学会の運営に合わせて、Moodleの機能を工夫して使っていく必要があると感じておられます。
>>【Moodle基本講座】Moodle のセキュリティ対策
<現状のMoodleの運用について>
現在、Moodle上に30ほどのカテゴリーを作って使用されています。今後は理事の選挙に使いたいと考え試しているところです。更にMoodleを活用していくことを計画しています。