導入実績

Case

救急看護セミナーをMoodleでオンライン提供 ポータルサイトと連携し負担を軽減

コロナ禍に伴う対面セミナーの中止となったためMoodleを導入。多くの教育コースとセミナーの提供を継続することができました。
更に、ポータルサイトで管理されているユーザ情報をMoodleに移行し、申し込み処理の手間を大幅に省くこともできました。

一般社団法人日本救急看護学会

理事・評議員 増山純二(令和健康科学大学 看護学部看護学科 教授) 様

  • 導入・運用支援
改善手段
・Moodle運用サービス
・Moodleクラウドパッケージ e-CoreLea
・Moodleプラグイン・カスタマイズ

お客様から頂いたご要望

「コロナ禍で、いつでもどこでも学習ができるeラーニングへ切り替えざるを得ない状況に」


――日本救急看護学会の取組みについて教えていただけますか。
増山様:毎年1回、当学会では学術集会を開催しています。今年は25周年を迎えることとなりました。さらに、救急看護に関する書籍の出版やセミナーの開催も行っています。会員数は約4,000人で、そのほとんどが看護師です。また、多くの大学教員が所属しています。

――増山様の日本救急看護学会の中での役割はどのようなものでしょうか。
増山様:私は学会の中ではセミナーを担当しています。そのため、セミナーに関連してMoodleの担当にもなっています。

――今回、eラーニングを実施することにした背景はどのようなものだったのでしょうか。
増山様:本学会は看護学会の中でも非常に多くの教育コースやセミナーを提供しています。しかし、コロナ禍で、対面でのセミナーの中止を余儀なくされ、いつでもどこでも学習ができるeラーニングに切り替えざるを得ない状況になりました。

――eラーニングシステムとして、どういう観点でMoodleを選定しましたか。
増山様:学会の先生方は、コロナ禍の中でMoodleを使って授業を行っていましたし、私自身もMoodleを使っており、使い慣れていました。また、Moodleはオープンソースであることから、様々なカスタマイズが可能であることが選択の理由のひとつです。LMSを導入することになったとき、いくつかのLMSを調査しましたが、こうした理由でMoodleを活用することにしました。

理事・評議員 増山純二(令和健康科学大学 看護学部看護学科 教授)様

お客様からの声

「ポータルサイトとMoodleの連携により、手作業でのユーザ情報登録が不要に。大幅に手間を省くことができました。」


――Moodleには多くの機能がありますが、使ってみていかがですか?
増山様:Moodleで、コンテンツとして小テストや動画、掲示板機能などが使えるところが良いと感じています。いろいろなeラーニングを組むには十分だと思います。私は、携帯電話と同様に、必要な機能のみを使う方針なので、使いやすさについて特に問題はありません。セミナー担当者から、こういうことができないかという問い合わせもありますが、現状の機能で十分対応できていると思います。

――学会のポータルサイトとMoodleを連携しましたが、その効果はいかがでしょうか?
増山様:ポータルサイトでは、ユーザ情報(会員の情報)や申し込み情報が管理されています。ポータルサイトとMoodleを連携し、ポータルサイトのユーザ情報や申し込み情報をMoodleに移行するようにしました。これにより、Moodleにユーザ情報や申し込み情報を人手で読み込ます必要はなくなり、事務作業の手間を大幅に省くことができました。また、Moodleの学習履歴をポータルサイトに移行するようにしました。ポータルサイトでeラーニング受講者のコースの終了状況を把握することができるようになりました。ポータル側のベンダーとMoodle側のヒューマンサイエンスがこれらの開発をしました。この連携は非常に大きな助けになっています。

――ヒューマンサイエンスを選んでくださったポイントがあれば教えていただけますか。
増山様:最近はMoodleを扱う企業が急増しています。私たちは業績調査や先生方からの情報を集め、理事会でいくつかの会社を比較しました。最終的に、ヒューマンサイエンスさんを評価し、価格についても問題なかったため、ヒューマンサイエンスさんに決定いたしました。

――Moodleを導入して、どのような効果があったとお感じでしょうか?
増山様:過去3年間のコロナ禍により、対面の受講が中止となりました。最初はウェブ上の学習に慣れなかった受講生が多く、受講者数はあまり増えませんでしたが、最近は増加傾向にあります。これは、ウェブ学習の効果の一つと感じています。

また、eラーニングは自分のペースで行えるという利点がありますが、やめることができるということもあるため、継続して修了してもらうことはまだまだ課題となっています。しかし、初めは、eラーニングを終了するまで受講する人が約6割だったものが、現在は約8割に増加しているので、この増加は本当に素晴らしい効果だと思っています。対面学習が中止された状況下で、eラーニングがその代替として教育の機会を継続的に提供できたことは、学会としてもありがたく、良かったと感じています。

別の目的で、会員にアンケートを行いました。本学会が提供するセミナーやeラーニングを含め、看護実践にどの程度貢献しているかに関する質問では、eラーニングの方が貢献度が高いという結果もありました。現在の学習では、CBL(Case Based Learning:症例基盤型学習)のケースをベースにした、アセスメント力を向上することを提供しています。セミナーの担当委員と話し合い、学習効果として実践に活かせるという効果があると考えています。また、何度でも閲覧できるという点も好評でした。これらは、対面学習にはないeラーニングでの効果であり、良いアンケート結果だったと感じています。

――ヒューマンサイエンスの対応はいかがですか?
増山様:現在、トラブルが発生してメールで相談した場合でも、すぐに返信をいただけるのでストレスを感じることはありません。今後も引き続き相談に乗っていただけると幸いです。

――今後のご予定や計画などはありましたらお聞かせください?
増山様:学会では、新しいコースをいくつか作成する予定で、ブレンディットラーニングが基本となると考えています。今後も対面も続けていく予定です。事前学習にするのか事後学習にするのか、これから進めていくことについて話し合っています。将来、よりeラーニングを充実させたいと考えています。去年1年、いろいろなセミナーの担当をしている委員会が小委員会に分かれて、Moodleの使い方を1年かけて月1回集まって学びました。その結果、2つぐらいコースが増えました。eラーニングが浸透するにはまだ少し時間がかかるかもしれないという印象です。
また、将来、学習コースを一定のレベルまで修了した人たちには、専門性のあるライセンスを発行することを検討しています。救急看護実践に必要なスキルを明確にして、必要なコースを会員に提供していきたいと考えています。


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>> Moodle導入支援・運用サービス

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