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2023.12.19

2026.06.29

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情報セキュリティ教育とは?実施方法から教材作成のステップ、eラーニング教材の作成方法までご紹介!

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    現代のビジネス環境は、テクノロジーの発展と共に情報セキュリティ面での脅威も日々増大・進化しています。企業が顧客データや機密情報、財務情報などの重要なデータを保護し、安全に業務を行うためには、従業員への情報セキュリティ教育は不可欠です。

    そこで今回は情報セキュリティ教育にフォーカスし、その概要や意義、さらに実施方法やeラーニング教材の作成方法まで、詳しく解説していきます。



    1. 情報セキュリティ教育とは?

    一般的に、企業における情報セキュリティ教育とは、セキュリティインシデント(情報セキュリティの事故)を未然に防ぐべく、従業員一人ひとりのセキュリティリテラシー(情報セキュリティに関する知識や技術を持ち、それを正しく実践できる能力)の向上を目的としています。

    セキュリティインシデントの例としては、不正アクセスやマルウェアへの感染などが挙げられます。これらのインシデントが起こると、情報流出や情報の改ざんなど、企業にとっては死活問題になりかねない重大なリスクが生じます。

    リスクを回避するためには、業務への取り組み方法の整理・確認やセキュリティそのものを高める施策も大切です。しかし、高度なセキュリティ体制を敷いていても、それを実際に使用するのは人間ですから、従業員各々についても、セキュリティリテラシーの向上は必須です。企業が安定的に活動し成長を継続させるために、情報セキュリティ教育は最も重要な従業員教育の一つと言えます。

    では、情報セキュリティ教育とは、具体的にはどのような内容なのでしょうか。

    〈一般的な情報セキュリティ教育(例)〉

    ●インターネット利用時の脅威と対策

    ホームページ閲覧や電子メール、情報機器やモバイル端末の使い方など、インターネットを利用したサービスを利用する際のリスクや対策の解説

    ●情報発信の際の注意

    SNSやブログなど、インターネット上で提供されている専用プラットフォームを利用して情報発信を行う際の注意点やトラブル対策の解説

    ●事故や被害事例

    実際に起こった事故・被害をベースにした事例の紹介による注意喚起と、それらを教訓としたリスクの回避方法

    〈企業・組織の情報セキュリティ教育(例)〉

    ●従業員全般への教育

    パスワード管理やウイルス対策、テレワーク時の注意点、持ち運びできるメディアや機器を使用する際の対策など、従業員一人ひとりに関係するセキュリティの解説

    ●組織幹部への教育

    情報セキュリティ対策の必要性や情報セキュリティマネジメントの概念、個人情報を取り扱う企業としての責務など、組織を統括する立場の幹部に向けた解説

    ●情報管理担当者への教育

    不正アクセスやウイルス、標的型攻撃などに対する「物理的対策」のほか、サーバ管理や機器障害対策に関する「物理セキュリティ」、情報セキュリティポリシーの導入・運用など、情報管理担当者が実践すべきセキュリティ対策についての解説

    このように、企業における情報セキュリティ教育の内容は、受講者の立場や役職によって変わります。各従業員が、自らの責務と行動について自覚を持つことで組織全体のセキュリティ意識を高め、セキュリティリスクを最小限に抑えることが重要です。


    2. 情報セキュリティ教育が求められる3つの背景

    この章では、企業を取り巻く情報セキュリティのリスクについて理解し、情報セキュリティ教育の重要性を改めて確認していきます。

    ●情報セキュリティリスクには「脅威」と「脆弱性」がある

    情報セキュリティリスクとは、情報システムとそのデータに関して、損害やマイナスの影響を生じる可能性を持ったリスクのことで、「脅威」と「脆弱性」に分類されます。

    まず「脅威」とは、リスクを引き起こす要因のことです。人の行為による人為的脅威と、災害などの環境的脅威があります。

    次に「脆弱性」とは、脅威によって突かれる弱点です。ウイルス対策が不十分、ソフトウェアの不具合、建物の施錠ができていないなど、“セキュリティの穴”を指します。脆弱性が大きいほど、悪意のある攻撃者に狙われ、機密情報を盗まれる可能性も高くなります。

    ●被害が増えている「標的型攻撃」

    現在、悪意のあるサイバー攻撃といえば、特定の組織や個人を対象とした、金銭を得るための攻撃が主流になりつつあります。この「特定の組織や個人」を対象に行われる攻撃を、「標的型攻撃」と言います。標的型攻撃にはさまざまな種類がありますが、特に多いのは、偽装メールです。

    偽装メールで巧妙に誘導し、従業員のPCをウイルスに感染させると、そのPCから社内ネットワークを通じてウイルスを拡散させ、機密情報を盗み出したりシステムを破壊したりします。これらの攻撃は長期間継続して行われることが多く、「気づかないうちに情報を盗まれていた!」というケースも少なくありません。

    ●信頼が損なわれることで事業継続に赤信号も

    企業は、従業員の個人情報など自社に関する情報だけではなく、取引先や委託先、顧客などさまざまな企業・個人の情報も抱えています。そのため、これらを不正に流出させることになれば、その企業は信頼を失い、競争力の低下や市場での地位の失墜につながりかねません。その結果、事業継続が難しくなるケースも考えられます。

    つまり、情報セキュリティ教育が不十分であれば、企業にとって深刻なダメージを及ぼす可能性があるということです。したがって、企業は、情報セキュリティ教育を十分に行い、リスクを最小限に抑える必要があります。


    3. 法人が行う情報セキュリティ教育の全体像

    ここでは、法人が行う情報セキュリティ教育の全体像を6つのプロセスに分けて紹介します。いずれも教育効果を高めるために必要不可欠な過程です。

    1. 現状の情報セキュリティ教育の実施状況・課題の調査・分析
    まずは現在のセキュリティ教育の実施状況や従業員の理解度、過去のインシデント傾向などを把握し、課題を洗い出します。これにより、教育内容の優先順位や対象範囲を明確にすることができます。

    2. 情報セキュリティ教育実施に向けた教育計画立案
    調査結果をもとに、「誰に、何を、どのように教育するか」を定める計画を立てます。対象者ごとの内容や、年次スケジュール、評価方法なども具体的に設計します。

    3. 教育計画に基づく教育プログラムの策定
    教育計画に沿って、実際に使用する教材やカリキュラム、教育の手法を整備します。eラーニングや集合研修、ケーススタディなど、目的に応じた手法を組み合わせることがポイントです。

    4. 情報セキュリティ教育実施に向けた環境整備
    教育をより効率的・効果的に行うために、学習環境の整備も必須です。学習管理システム(LMS)の導入のほか、学習後の振り返りや知識定着を支える仕組みづくりも、教育の成果を確かなものにするために重要です。

    5. 従業員向け情報セキュリティ教育実施
    ここからは実践の段階です。策定した計画やプログラムに沿って教育を実施し、学習者の理解度や意識の変化を継続的に確認していきます。受講率やテスト結果などのデータも記録し、今後の改善に役立てましょう。

    6. 教育実施結果の分析・レビューと、継続実施に向けた計画の見直し
    教育が完了してからも、実施内容の効果を分析し、必要に応じて教材や計画の改善を図ることが大切です。また、情報セキュリティは常に変化する分野であるため、定期的なアップデートが不可欠です。

    情報セキュリティ教育は、一度実施すれば終わりではありません。現状の把握から計画立案、実施、評価、改善というサイクルを継続的に行うことが、従業員一人ひとりのリテラシーを高め、ひいては組織の安全性向上につながります。


    4. 情報セキュリティ教育の実施方法5選

    情報セキュリティ教育の実施には、目的や社内環境に応じた適切な方法を選ぶことが重要です。ここでは、代表的な5つの教育方法について、「コスト」「リソース」「環境」「利便性」「更新性」の5項目で比較しました。それぞれの特徴を押さえて、自社に最適な方法を検討しましょう。

    コストや更新性はもちろん、学習者の学びやすさや実施する側の負担にも配慮しながら、最適な方法を選択することが教育効果を高めるカギとなります。


    5. 情報セキュリティ教育の教材作成のステップ

    では、情報セキュリティ教育を、企業で実際に行う場合、どのような手順を踏めばよいのでしょうか。具体的なステップと共に解説していきます。

    〈STEP.1〉教育内容やテーマを明確にする
    まずは「教育を通して何を学んで欲しいのか」をはっきりさせましょう。その際、「情報セキュリティ全般」などとするのではなく、できるだけ具体的なテーマを設定します。広く知識を解説する必要がある場合でも、テーマごとに区切るようにするのがお勧めです。
    例)「メールの送受信での注意点」「社外の方とファイルを共有する際の注意点」「テレワークに潜むセキュリティリスク」

    〈STEP.2〉教育対象者を選定する
    教育の内容やテーマが定まったら、教育の対象者を選定しておきましょう。例えば、すべての従業員が対象なのか、特定の部署や支店の従業員に限定するのかなど、範囲を定めておくと、よりピンポイントかつ実践的な教育内容になります。さらに、それぞれの対象者のフォローにあたる担当者も定めておくと教育を開始した後の運用がスムーズになります。

    〈STEP.3〉教育実施の頻度やタイミングを想定する
    教育実施の頻度とタイミングをあらかじめ想定し、業務の一環として実施できるようにスケジュールに組み込んでおきましょう。
    (頻度の例)毎年4月、四半期に1度 …など
    (タイミングの例)入社時、同業他社で事故が発生した際、社内ルールの変更時 …など

    〈STEP.4〉教育を実施する手段を検討する
    前章で解説した教育方法の特徴をふまえて、自社に最適な実施手段を検討しましょう。

    〈STEP.5〉教材の作成・手配を行う
    実施手段が決定したら、それに応じた教材の作成または手配を行いましょう。レディメイドの教材を手配する場合でも、自社の業務や環境に合わせてカスタマイズ可能な教材であれば、必要に応じて編集・調整を行います。

    eラーニングやDVDなど、既存の教材を活用する場合は、作成の手間を省けるメリットがあります。しかし、情報セキュリティ分野は常に変化しているため、最新の情報が反映されているかどうかを必ず確認しましょう。一方、自社で教材を作成する場合は、単に理論を説明するだけでなく、実際の業務に即したヒヤリ・ハット事例やシナリオを盛り込み、従業員の関心や理解を促す工夫を加えると良いでしょう。

    なお、eラーニング教材の具体的な作成方法については、後ほど詳しくご紹介しますので、あわせてご覧ください。

    〈STEP.6〉教育の実施
    ここまでの準備ができたら、いよいよ教育の実施です。準備した教材を使って、従業員に情報セキュリティの知識を浸透させましょう。

    〈STEP.7〉教育効果を測定し、必要であれば改善を図る
    教育を実施する際は、テストや従業員(学習者)へのインタビュー、アンケート調査などを行い、どの程度理解したのかを測定します。その結果をもとに教育効果を判断し、教材の改善が必要であれば対応します。また、テストの点数が低い従業員がいれば、再教育などでフォローをすることも大切です。


    6. 効果測定と継続改善のポイント

    情報セキュリティ教育は、一度実施すれば完了ではありません。教育の効果を正しく測定し、その結果をもとに教材や実施方法を継続的に改善していくことが、従業員の理解と実践力を高めるうえで欠かせません。ここでは、効果測定の具体的な方法と、その結果を教育に活かすためのポイントを解説します。

    〈効果測定の方法〉

    受講後、従業員の教育成果を把握するためには、以下のような手法を組み合わせて実施するのが効果的です。

    (手法.1)テストの実施
    受講内容に基づいた理解度テストを行い、知識の定着状況を確認します。

    (手法.2)インタビュー
    学習者へのヒアリングを行い、実際の理解度や気づき、現場への応用意識などを把握します。

    (手法.3)アンケート調査
    受講後の満足度や教材のわかりやすさ、改善点などを広く収集する手段として有効です。

    〈効果測定結果を活用するポイント〉

    得られた測定結果を活かすことで、教育の質を継続的に高めることが期待できます。

    (Point.1)理解度が低い学習者には個別フォロー
    テストやアンケートで理解が不十分と判断された学習者には、個別指導や補講など、きめ細かなフォローアップを行いましょう。

    (Point.2)課題を洗い出し、実施方法を見直す
    学習者全体の傾向や各人からのフィードバックをもとに、教材内容や実施手段に課題がないかを検証し、次回の実施計画に反映させることがポイントです。

    効果測定と改善のサイクルを継続することで、情報セキュリティ教育はより実効性のあるものになります。従業員一人ひとりの理解と行動変容を促すために、「測って終わり」ではなく、「測って育てる」視点を持つようにしましょう。


    7. 情報セキュリティ教育のeラーニング教材作成方法

    情報セキュリティ教育にはさまざまな手法がありますが、継続性・利便性・更新性の観点から特におすすめなのがeラーニングです。

    時間や場所を問わず学習できるeラーニングは、従業員にとって学習がしやすく、管理者側も学習の進捗状況やフィードバックを一元管理できるというメリットがあります。また、動画やクイズなどのインタラクティブな要素を通して、楽しみながら情報セキュリティの知識を得られることも魅力的です。

    そんなeラーニングを使った教育には、既存の教材を活用する方法のほかに、自社でオリジナルの教材を作成する方法もあります。オリジナル教材であれば、より独自性が強く、従業員(学習者)にとって関連性の高い教材を提供できるため、訴求力の高さも期待できます。ここでは情報セキュリティ教育のeラーニング教材を作成するための方法をご紹介します。

    〈教材作成の方法.1〉Power Pointで制作する
    eラーニング教材を作成する場合、Power Pointは最も手軽な方法の一つです。原稿作成から配信までの期間が比較的短く、さらに既存の資産(既にある集合研修向けの資料など)を活用することで、より効率的に教材を作ることができます。そのため情報セキュリティのような更新頻度が高い教材に適しています。

    〈教材作成の方法.2〉eラーニング作成ツールで制作する
    eラーニング作成ツールは、テキストや画像、音声、動画など、多彩なメディアを組み合わせて、インタラクティブな教材を手軽に作成できるツールです。プログラミングなどの知識がなくても、設定項目を選ぶだけで高品質な教材を容易に作ることが可能です。eラーニング作成ツールには、Power Pointのアドインソフトである「iSpring Suite(アイスプリング スイート)」や、アニメーションに特化した「Vyond(ビヨンド)」などがあります。
    iSpring販売 
    Vyond(アニメーション制作)販売 

    〈教材作成の方法.3〉プロに作成を代行してもらう
    eラーニング教材を提供しているベンダー(販売会社)にオーダーメイドする方法です。プロによるサポートを受けながら、自社独自の教材を一から作成することができるのは大きなメリットです。もちろん、上記で紹介したPower Pointやeラーニング作成ツールを使用して自社で教材を用意することは可能です。しかし、工程や素材の一部のみであっても、社外のリソースを活用すれば、より質の高い教材を効率よく作れます。

    eラーニング教材を作成する際は、以下のような点を考慮します。

    ① どのようなツールを利用するのか
    ② 自社内で作成するのか、もしくは外注するのか
    ③ ファイル形式(PowerPoint、映像・ビデオ形式、アニメーション)

    そして、教材の完成イメージや諸条件にマッチした最適な選択を行うようにしましょう。もし選択に迷うことがあれば、ベンダーに相談し、アドバイスを受けることもおすすめです。
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    8. まとめ

    サイバー攻撃やデータ漏えいといったリスクが常に存在している現代のデジタル環境。これらの脅威から企業を守るためには、従業員一人ひとりがセキュリティリテラシーを高めることが重要であり、情報セキュリティ教育が必須です。

    もし「どのような教育を行えばいいのかわからない」「教材内容が適切か不安」などといったお悩みをお持ちであれば、専門知識のあるベンダーに一度ご相談してみてはいかがでしょうか。

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    詳しくは、株式会社ヒューマンサイエンスのeラーニングサイトをご参照ください。

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