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2024.01.18

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iSpring Suiteの使い方をご紹介!eラーニング教材を作成しよう

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    iSpring Suiteの使い方をご紹介!eラーニング教材を作成しよう

    iSpring Suite / iSpring Suite MAXは、世界中で59,000人ものユーザに利用されているオーサリングツールで、ひとりのユーザが、教材の企画から制作、配信までを完結できる機能を備えています。
    今回は、iSpring Suite MAXの機能と、その使い方についてご紹介します。


    1. iSpring Suiteとは?

    iSpring Suiteとは、PowerPointにアドインソフトとして組み込んで使用するeラーニングツールキットです。
    iSpring Suiteに加えて、さまざまな機能や素材集が利用できるパッケージiSpring Suite MAXがあります。

    iSpring Suiteとは?

    ※アドインソフト:インストールすると、機能が追加され、拡張機能を提供するソフトのこと。iSpring Suiteをインストールすると、PowerPointにタブが追加される。

    PowerPointタブ
    (2023年12月現在)

    iSpring Suite MAXには、イラストやアイコン、人物といった素材が豊富に用意されており、カスタマイズ可能なものもあります。また、テキストから各国語のナレーション音声を自動生成することもできます。 つまり、イラストレーターやプロナレーターへの作業依頼をせずに、iSpring Suite MAXの機能だけで、一連の教材制作工程を完結させることができます。

    iSpring Suite MAXを使うと、以下のような教材を作成できます。

    • ・ナレーション付きのアニメーション教材
    • ・学習者の操作に対応して動きが変わるインタラクティブ性のある教材
    • ・画面上の操作を録画し、操作説明や補足を加えた動画教材
    • ・正誤判定や解説表示、合否判定ができるクイズ
    • ・HTML5形式またはmp4形式の選択
    • ・SCORM対応

      

    関連コラム:iSpring Suiteとは?特徴・価格・導入メリットを紹介
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    2. iSpring Suiteの使い方

    では、具体的な使い方を見ていきましょう。
    まずは、インストールを行います。

    1)インストールとアクティベーション

    iSpring Suiteを入手したら、インストール、およびアクティベーションをします。
    アクティベーションとは、正式なライセンスとしてオンラインで認証を受け、期間や機能の制限なく使えるようにすることです(サブスクリプションの場合、ライセンスの有効期限があります)。

    アプリケーションのダウンロードやアクティベーションに必要な情報については、iSpring社からユーザ宛に送信される電子メールに記載されています。
    操作手順については、iSpring社が公開している利用ガイドからも情報をご確認いただけます。
    インストール、およびアクティベーションについてはこちらです。

    インストール、およびアクティベーションが完了すると、PowerPointに、iSpring Suite 11のタブが追加され、「ワークスペース」にはユーザの名前が表示されます(2023年12月現在)。

    ワークスペース

    2)「iSpring Suite 11」タブ

    「iSpring Suite 11」タブから、各機能を利用します。

    「ナレーション」グループ

    「ナレーション」グループには、ナレーションの録音や自動生成、PowerPointアニメーションとの同期などの機能があります。
    音声は、ユーザが使っているパソコンのマイク機能やカメラ機能を使い、実際に話している音声や、ビデオ付きで録画する方法と、テキストファイルから音声を読み上げて合成音声を作成する方法があります。

    「挿入」グループ

    「挿入」グループでは、PowerPointだけでは作成できない「パーツ」を追加します。
    「クイズ」「インタラクション」「対話シミュレーション」では、学習者の操作によって進行するコンテンツを作成できます。
    「スクリーン録画」では、画面上の操作を録画し、注釈の追加やNGシーンのカット、他の動画の挿入といった動画編集までを行えます。
    「YouTube」、「Webオブジェクト」は、YouTube上の動画やインターネット上のサイトなどをコンテンツ内に挿入する機能です。

    「コンテンツライブラリ」グループ

    「コンテンツライブラリ」グループでは、スライドを構成するパーツ類を利用できます。
    「スライドテンプレート」では、PowerPoint全体のデザインを設定します。
    「キャラクター」では、さまざまな人種、年齢層、職業、感情(表情)、ポーズ、アングルの人物の写真やイラストを利用できます。イラストは必要に応じてカスタマイズできます。
    「背景」には、事例などに使用できる背景(オフィス、店舗、街中)や、スライドテンプレートに使えるデザインなどが用意されています。
    「オブジェクト」は、いわゆる「大道具」「小道具」です。パソコンのモニター、サージカルマスク、車いすまで、イラストや写真の素材が用意されています。
    「アイコン」では、ピクトグラム調のイラスト、および「コントロール」と呼ばれる、ボタン類のデザインを選択できます。この機能を使ってPowerPointに挿入したアイコン、およびコントールは、PowerPoint上で、色やサイズなどを編集できます。

    「プレゼンテーション」グループ

    「プレゼンテーション」グループでは、eラーニング教材として配信する際の設定や他の言語への翻訳を行います。
    「スライドプロパティ」では、スライドの階層を作成したり、次のスライドへの遷移方法などを設定したりできます。スライドの表示/非表示を設定することもできます。
    「翻訳」では、翻訳に必要なテキスト情報を抽出できます。
    「プレーヤー」では、教材の「見た目」を設定します。教材内にどのような要素(目次、字幕)を表示するか、学習者に許可する範囲、学習を中断し、再会した際の表示内容などを設定します。

    「公開」グループ

    「公開」グループからは、教材の書き出し関連、つまり配信できる形に仕上げる機能を使えます。
    「プレビュー」で完成イメージを確認できます。
    「公開」では、完成させる教材のファイル形式や画面サイズ、SCORM対応について設定し、教材を書き出すことができます。

    「iSpringについて」グループ

    「iSpringについて」グループでは、更新情報などが表示されます。
    アプリケーションのアップデートがある場合は、「更新回数」にアイコンが表示されます。

    「ワークスペース」グループ

    「ワークスペース」グループでは、お使いのアプリケーションがアクティベーションされているかを確認できます。ユーザの名前が表示されていれば正しく認証されている状態です。
    また、ここから、iSpring Spaceを起動したり、チームを管理したりできます。

    3)研修動画の作成手順

    では、実際にiSpring Suite MAXで研修動画を作成するための具体的な操作について見ていきましょう。
    ここでは、集合研修を教材化するケースを例に考えてみます。
    この例では、既に、以下が完成しているものとします。

    • ●集合研修で投影するPowerPointプレゼン資料
    • ●講師の解説内容(ナレーションの文面)

    研修動画の作成手順

    教材の完成イメージは、プレゼン資料を見ながら、資料を基に解説を行っている講師の動画を閲覧できる教材です。
    こちらができあがりイメージです。向かって左側に講師の動画、右側にはPowerPointのスライドが表示されています

    教材の完成イメージ

    では、どのような操作が必要でしょうか。

    1. (1) PowerPointプレゼン資料を開き、「iSpring Suite 11」タブを表示する
    2. (2) 「ナレーション」グループの「ナレーションの管理」を選択する
    3. (3) ナレーションエディタで、「スライドの注釈」に講師の解説原稿を挿入する
      ここで入力した内容は、字幕として利用できます。

    ナレーションエディタで、「スライドの注釈」に講師の解説原稿を挿入する

    1. (4) ナレーションエディタで、「ビデオの録画」を選択し、講師が解説している様子を録画および録音する
      ナレーションエディタ内では、スライドの右側に録画が表示されます。
      録画を開始すると、PowerPointのアニメーションとの同期を設定できるようになります。

    ナレーションエディタで、「ビデオの録画」を選択し、講師が解説している様子を録画および録音する

    1. (5) NGテイクや不要な「間」を削除する、画面切り替え効果を適用するなど適宜編集する
      タイムライン上の「ビデオ」を選択した後、「クリップを編集」でビデオエディターを起動し、編集ができます。

    NGテイクや不要な「間」を削除する、画面切り替え効果を適用するなど適宜編集する

    1. (6) ナレーションエディタで「保存して閉じる」を選択し、PowerPoint画面に戻る
    2. (7) PowerPointの「iSpring Suite 11」タブの「公開」から書き出しを行う


    3. iSpring Suite MAXでできること

    前章では、iSpring Suiteの「ビデオの録画」を利用した教材制作方法について、概要をご紹介しました。
    iSpring Suite MAXには、ほかにも、リッチなコンテンツを作成するための機能が豊富に用意されています。

    画像、アイコン、ボタンを利用できる(「コンテンツライブラリ」グループ)

    オフィス、店舗などの背景画像や家具や文房具、マスクなどの画像や、アイコン、ボタン類が自由に活用できる素材として用意されています。
    アイコンやボタンはPowerPointの機能を使って色や罫線を編集することもできます。

    画像、アイコン、ボタンを利用できる(「コンテンツライブラリ」グループ)

    キャラクターを作成できる(「コンテンツライブラリ」の「キャラクター」)

    キャラクター(人物)も、素材として豊富に用意されています。
    写真とイラストが選べます。
    このうち、イラストについては、「キャラクタービルダー」という機能を活用することで、ヘアスタイル、肌や瞳の色、服装やポーズを指定することで、オリジナルのキャラクターを作成できます。

    キャラクターを作成できる(「コンテンツライブラリ」の「キャラクター」)

    クイズを作成できる(「挿入」グループの「クイズ」)

    「クイズメーカー」を使うことで、確認テストなどを作成できます。
    択一問題、キーワード選択問題、並べ替えなど豊富なテンプレートが用意されており、メニューを選択するだけでクイズを構成できます。
    正誤判定も自動で行われ、解説を入力しておけば回答後に表示させることもできます。
    合否の基準を決めておけば、総得点が判定され、合否を表示することもできます。

    クイズを作成できる(「挿入」グループの「クイズ」)

    画面録画によるチュートリアルを作成できる(「挿入」グループの「スクリーン録画」

    画面上の操作を録画することもできます。
    一連の手順を録画し、公開しておけば、ユーザは必要な時にアクセスして何度でも確認できます。
    画面の状態を録画するだけでなく、操作の内容をフキダシなどで補足し、より分かりやすくすることもできます。補足説明は操作を行ったタイミングで自動的に挿入されるので、作成者は適宜修正したり削除したりするだけで完成します。
    また、途中で操作を誤っても、後から編集できるので効率よく作業できます。


    4. iSpring社製品導入/作成代行支援サービス

    株式会社ヒューマンサイエンスは、iSpring Suite、およびiSpring Suite MAXの認定リセラーです。
    導入にご関心のある方は、是非お問い合わせをお願いいたします。

    ビジネスプランのほか、非営利団体様/教育機関様向け、フリーランサー様向けのプランもございます。
    さらに、複数年契約や、複数の方が共同でお使いいただけるライセンスなど、お客様の用途、ご要望に合わせたプランやボリュームディスカウントもございます。
    不定期でiSpring社様とのセミナーも共催しております。制作会社ならではの視点からのセミナーは、おかげさまでご好評いただいております。

    また、iSpring Suite MAXを利用した教材作成代行支援サービスも行っております。
    iSpring Suite MAXで教材を作成する場合のメリットの一つとして、ソースファイルがPowerPointファイルになるため、お客様での管理、運用、更新がしやすい点が挙げられます。

    また、iSpring Suite以外のツールを利用した教材制作にも対応しておりますので、たとえば、制作したい教材があるが、どのように作成すればよいか相談したいといったお客様もぜひいちどお声がけください。

    社内には翻訳マニュアル部門もございますので、多言語展開もワンストップでのご対応が可能です。 eラーニング教材を配信するためのLMSについても、企業様教育機関様からのご相談に応じます。
    2000年の業務開始以来、2,800本を超える教材開発をお手伝いしてきたヒューマンサイエンスに、是非お任せください。