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2026.06.15

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eLPプロフェッショナルとは?AI時代に求められる専門性

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    eLPプロフェッショナルとは?AI時代に求められる専門性

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    AI時代の教育設計に、なぜ「人のスキル」が必要なのか?
    eLPプロフェッショナル資格(コンテンツクリエイター)取得の背景

    教育現場におけるAI活用やデジタルラーニングの重要性が急速に高まっています。企業教育のDXが進むなか、「AIを使って効率的に教材を作れないか?」と試行錯誤されている方も多いのではないでしょうか。

    確かにAIは、指示ひとつで「それらしい構成」や「整った内容」を瞬時に生成してくれますが、AIに作らせたコンテンツに本当の「価値」があるか、疑問に思うところもあります。

    AIが埋められない「最後のピース」

    AIは便利なツールですが、受講者が置かれているリアルな状況や組織が解決すべき課題の本質までを理解しているわけではありません。プロンプト(指示文)だけで、AIに現場の文脈すべてを理解させるのは、現時点では限界があると感じています。

    これからの時代、価値ある情報を最適な形で届けるためには、「AIに任せきりにする」のではなく、「AIと協力しながら設計する」スキルが不可欠です。AIが出した答えを鵜呑みにせず、より本質的で意味のある学びを作り上げる力。それこそが、今わたしたちに求められている「知識」や「スキル」ではないでしょうか。

    実践的な専門性を磨くために

    教育の企画から設計、開発、運用、そして評価に至るまで、一連のプロセスを体系的に理解するために、今回わたしはeLPプロフェッショナル資格の「コンテンツクリエイター」*を取得しました。この記事では、まずは資格制度とそのメリットについてご紹介します。

    *eLPプロフェッショナル資格とは?
    特定非営利活動法人デジタルラーニング・コンソーシアム(DLC)が認定する、eラーニングに関する専門知識とスキルを証明する資格です。

    1. eLP資格とは

    1-1. eLP資格の概要

    わたし自身、教材制作の現場で「体系的に理解したい」と感じたときに出会ったのが、このeLP資格でした。

    eLP資格は、教育・研修のデジタル化に対応できる専門人材を育成するための資格制度です。

    対象とするスキル範囲は広く、

    • ・教育・研修の企画
    • ・教材設計(インストラクショナルデザイン)
    • ・メディア選定
    • ・コンテンツ制作
    • ・運用・管理
    • ・効果測定・評価

    といった、eラーニングに関わる一連のプロセス全体をカバーしています。

    1-2. 資格体系

    eLP資格は、次の4段階で構成されています。

    • 1. eLPベーシック
    • 2. eLPプロフェッショナル
    • 3. eLPシニア
    • 4. eLPマイスター

    この中でeLPプロフェッショナルは、現場で実務を担い、プロジェクトを推進できるレベルとして位置づけられています。

    1-3. eLPプロフェッショナルで認定される7つの専門資格

    実際に学んでみて感じたのは、eLPは単なる資格ではなく、役割ごとに必要なスキルが整理されているという点でした。

    その中でも、eLPプロフェッショナル資格には7つの専門資格があります。

     マネージャー  ICTを活用した人材育成プロジェクトをマネジメントできる
     エキスパート  ICTを活用した人材育成プロジェクトを実務レベルで遂行できる
     チューター  eラーニング学習者の支援を遂行できる
     コンサルタント  eラーニングを実施する組織のeラーニング導入事業を支援できる
     ラーニングデザイナー  ソリューションの構築プロジェクトを推進できる
     コンテンツクリエイター  学習効果を高めるコンテンツを制作できる
     SCORM技術者  SCORM規格に関連するすべての知識と技術を有する

    この中でも学習効果を左右する重要な役割を担う「コンテンツクリエイター」資格を取得しています。次のセクションではコンテンツクリエイターに焦点を当てて紹介します。

    ※弊社には、わたしの他にも「コンサルタント」や「ラーニングデザイナー」、「SCORM技術者」資格を取得しているメンバーが多数います。

    1-4. 誰がとるべき資格か

    学んでいく中で感じたのは、この資格は特定の職種だけのものではないということでした。

    教育に関わる立場や役割によって必要とするスキルは違いますが、共通して「現場で役立つ知識」が得られる資格だと思います。

    特に以下のような方におすすめです。

    • ・社内教育の担当者・DX推進メンバー
      「研修のデジタル化を任されたが、何から手をつければいいかわからない」「従来の研修をただ動画にするだけでなく、学習効果を高めたい」と感じている方。
    • ・教材作成・コンテンツ制作に携わる方
      インストラクショナルデザイン(教育設計)の理論に基づき、受講者が「最後まで飽きずに学び、成果を出せる」コンテンツを作りたいクリエイターの方。

    ご自身で制作するだけでなく、外部や関係者に依頼するような立場でも、また教材を選定するような立場の方にも有効な資格です。

    2. eLPコンテンツクリエイターとは

    わたしが数ある職種の中から「コンテンツクリエイター」を選んだのは、教材の質が学習体験を大きく左右することを現場で痛感していたからです。

    「コンテンツクリエイター」は、単に教材を制作する担当者ではありません。

    インストラクショナルデザインの考え方を踏まえ、教材設計の意図を理解したうえで、学習コンテンツを具体的な形に落とし込む専門職です。

    主に関与する業務には、次のようなものがあります。

    • ・教育・研修の企画
    • ・教材設計(インストラクショナルデザイン)
    • ・メディア選定
    • ・コンテンツ制作
    • ・運用・管理
    • ・効果測定・評価

    これらを通じて、教材制作にとどまらず、学習体験を成功させるための実装や改善を担う役割を果たします。

    3. 教育DXの現場で即戦力になる

    では、こうしたスキルが実際の現場でどのように役立つのか、ここからは代表的な3つのケースを紹介します。

    3-1. 例①:動画教材の質にばらつきがあり、学習効果が出ない

     よくある課題
    • 作成者によって仕様や構成がバラバラ
    • 学習者が途中で離脱してしまう
    • 「とりあえず録画しただけ」の教材が多い
     改善例
    • インストラクショナルデザインの考え方を踏まえた再設計
    • マイクロラーニング化
    • 構成・テンプレートの標準化

    ⇒ 完了率や理解度の向上、教材品質の安定化につながります。

    3-2. 例②:教材制作の進捗管理が属人的で、納期が守れない

     よくある課題
    • 制作工程が人によって違う
    • 進捗状況が見えない
    • 修正依頼がメールで錯綜
    • 納期直前にトラブルが発生しがち
     改善例
    • 制作工程の可視化
    • 手順やレビュー基準の標準化

    ⇒ チーム全体の生産性と信頼性が向上します。

    3-3. 例③:研修の効果測定が曖昧で、改善につながらない

     よくある課題
    • 「受講者数」だけを成果として扱う
    • テストやアンケートが形骸化
    • 改善ポイントが見えない
    • 経営層に成果を説明できない
     改善例
    • テスト・ログデータを活用した評価
    • 改善サイクルの構築

    ⇒ 教育投資の効果を説明できるようになります。

    実際に学んでみて、教材制作や教育設計の考え方を体系的に整理できたことが、私にとって大きな収穫でした。

    教育の現場ではeLPプロフェッショナル資格を持つ人が関わることで、 教材の質・制作フロー・改善サイクルといった現場の課題の改善が期待できます。

    4. まとめ

    教育DXの成果は、教材の質に大きく左右されます。
    その質を支えるためには、設計から制作、改善までを一貫して考えられるスキルが欠かせません。

    eLPプロフェッショナル資格は、こうした一連のプロセスを体系的に理解し、実務に活かせる形で身につけられる資格です。
    特にコンテンツクリエイターは、教材の質や学習体験そのものを支える重要な役割。
    AIが進化する今だからこそ、「AIと協力しながら設計できる人」の価値はこれからさらに高まっていくはずです。

    今回の記事が、教育DXに関わる方のスキルアップやより良い学びの場づくりのヒントになれば嬉しいです。
    もし教材制作でお困りのことがあれば、お気軽に声をかけていただければと思います。