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2023.11.21

2025.04.17

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eラーニング教材作成ツールとは? 教材作成の強い味方!メリットとおすすめツール8選をご紹介

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    eラーニング教材を効率よく作成するために欠かせない、eラーニング教材作成ツール。
    動画編集からインタラクティブなコンテンツの制作まで、学習効果の高い教材を生み出すことができるこれらのツールは、教材作りの作業負担も軽減してくれます。
    今回は、eラーニング教材作成ツールの概要やメリットとともに、おすすめのツールもご紹介。質の高い学習コンテンツを手軽に作りたい方は必見です!



    1. eラーニング教材の作成に必要となる「配信システム」と「教材」

    〈eラーニング運用に欠かせない、配信システムと教材〉

    eラーニングを実施するためには、配信するための「システム」と、コンテンツとなる「教材」が必要となります。まずはこれらの基本を理解しましょう。

    ●eラーニングの配信システムとは

    eラーニングの配信システムはLMS(Learning Management System ※)と呼ばれるツールで、学習プログラムの設計や実施、管理などを行います。また、学習コンテンツへのアクセスを提供し、進捗の追跡や評価、報告を行うためのプラットフォームとしても機能します。

    ※現在は、教育に特化したLMSではなく、人事情報と関連付けて管理をする「タレントマネジメントシステム」が主流になりつつあります。

    ●コンテンツとなる教材とは

    テキストや図説はもちろんのこと、動画や映像、アニメーション、バーチャルリアリティ(VR)、拡張現実(AR)など、eラーニングではさまざまな形式を活用することができます。これらにより学習者は視覚的・聴覚的に情報を理解しやすく、学習効果を高めることが期待できます。

    〈eラーニング教材を入手する方法〉

    ●入手方法.1 既製品の教材を購入する

    既製の教材パッケージを購入して活用する方法です。コンテンツ内容があらかじめ設定されている「既製品」となります。自社のオリジナル要素をプラスすることはできませんが、ビジネスマナーやコンプライアンス知識などの一般的なトピックスであれば、十分活用できます。

    教材を購入する際、自社にLMSがある場合と、ない場合とで、購入方法は変わってきます。

    ▶自社にLMSがある場合
    自社のLMSと教材の規格が合えば、その教材を自社のLMSに登録・運用することが可能です。規格を確認し、教材のみを購入しましょう。

    ▶自社にLMSがない場合
    配信サービス(クラウドサービス)の契約が必要です。
    教材を提供しているベンダー(販売会社)が配信サービスを行っている場合もあります。
    クラウドサービスを使えば、サーバーなどの物理的な設備が不要なので手間がかからず、セキュリティ管理も管理会社が対応してくれます。また、期間や受講人数などを限定して契約を結ぶこともできるため、コストパフォーマンスの面からも優れています。

    なお、学習管理は必要ないなど、LMSが必須でないケースも考えられます。学習の進め方、管理方法などに応じてご検討いただく必要があります。

    ●入手方法.2 既製品の教材をカスタマイズする

    既製の教材パッケージの一部を自社向けの内容にカスタマイズする方法です。ある程度は既存のものでカバーしつつ、情報を追加・変更することで、自社の目的に沿った教材を作成します。

    ●入手方法.3 教材をオーダーメイドする

    ベンダーに教材をオーダーメイドする方法です。プロによるサポートを受けながら、自社独自の教材を一から作成することができるのは大きなメリットです。どんな教材にすればよいのかわからないような場合や、自社のノウハウをeラーニング化したいと考えている企業は、オーダーメイドを検討してもよいかもしれません。

    ●入手方法.4 自社でオリジナル教材を作成する(内製)

    教材を自社で制作する方法です。すべての工程を行うケースと、「教材作成ツール」を利用するケースの2種類がありますが、後者の方が容易で一般的です。社外に依頼する必要がないので、コストを抑えられることが利点です。

    2. eラーニング教材を自社で作成する3つの方法

    ここでは、前章で触れた教材の入手方法の一つ「自社でオリジナル教材を作成する(内製)」を、より詳しく解説します。自社で教材を作成するには主に3つの方法があります。

    【1】 パワーポイントを利用する
    使い慣れたツールであるパワーポイントを利用することで、手軽に教材を作成できます。スライドにテキストや画像、アニメーションを追加するだけでなく、ナレーションを録音して追加したり、動画形式で保存することも可能です。短期間で作成したい場合にも適しています。

    【2】 eラーニング教材作成ツールを利用する
    専用のeラーニング教材作成ツールを使えば、クイズなどのインタラクティブなコンテンツも簡単に作成できます。さらに、多くのツールには多彩なテンプレートやデザインが用意されているため、見ばえのよい教材を容易に作成できます。

    【3】 動画編集ソフトを利用する
    動画編集ソフトは、画像、動画、音声を自由に組み合わせることができるため、視覚的にわかりやすい教材を作ることが可能です。さらに、アニメーションやテロップ、インフォグラフィックスを活用することで、複雑な概念や手順なども明確に伝えることができます。

    これらの方法を活用することで、自社のニーズにマッチした最適な教材作りが可能です。それぞれの特徴を理解して、目的や予算に応じて選びましょう。


    3. eラーニング教材作成ツールとは

    前章で紹介したeラーニング教材作成ツールは、テキストや画像、音声、動画など、多彩なメディアを組み合わせて、インタラクティブな教材を、比較的手軽に作成することができるツールです。
    eラーニング教材作成ツールには、効果的かつ魅力的な教材を作成するためのさまざま機能が搭載されています。

    〈eラーニング教材作成ツールの主な機能〉
    ・パワーポイントなどの資料を元にコンテンツを作成
    ・動画撮影や編集
    ・画面操作の自動キャプチャ
    ・ナレーション作成
    ・テスト、クイズ、アンケートなどの作成
    ・マルチデバイス対応の表示形式化(HTML5化)
    ・LMS(学習管理システム)対応の標準化(SCORM変換) など

    eラーニング教材作成ツールはプログラミングなどの専門知識がなくても、これらの機能を活用して質の高い教材を作り出すことができます。その手軽さとコストパフォーマンスのよさから、幅広く利用されています。

    4. eラーニング教材作成ツールのメリット

    eラーニング教材作成ツールを利用するメリットは、具体的にはどのようなものがあるのでしょうか。以下にまとめました。

    〈メリット.1〉自社の既存の資料を活かせる
    自社内で既に作成されているパワーポイントの資料を活用して、eラーニングコンテンツを作成できます。HTML5形式や動画形式に変換すれば、オンライン上で閲覧したり、利用したりすることが可能に。さらに、SCORM(eラーニングの標準規格)変換に対応したツールを使えばLMSに搭載できる教材を作成できます。このように、自社内の既存資料が手軽に共有されることによって、学習の提供や管理が効率化されます。

    〈メリット.2〉動画形式の教材も手軽に作成できる
    eラーニング教材作成ツールは動画形式の教材もカンタンに作成することができます。使用する素材は、手持ちのスマホで撮影したデータでOK。動画をアップロードし、わずかな編集を行うだけで教材が作成できるソフトもあります。特別な機材を用意する必要も、スタジオを借りる手間もなく、作業工数を大幅に軽減できることが利点です。

    〈メリット.3〉操作シミュレーションを手軽に記録できる
    PCの使い方やソフト/アプリケーションの操作手順などをマニュアルや教材にする場合、画面録画や編集が付き物です。これらの作業は概ね煩雑で、手間がかかるのが難点でしたが、この問題もeラーニング教材が解消。操作画面を動画形式でキャプチャし、吹き出しや枠囲みを使った補足を追加する機能などを駆使することで、容易に操作シミュレーションを作成することができます。

    〈メリット.4〉修正や更新の対応もカンタン
    教材を作成した後の修正や更新もeラーニング教材作成ツールならカンタン。直感的な手順でアップデートできるので、内容の変更や追加、コンテンツの改良もスピーディに行うことが可能です。特に、情報が定期的に変動する法律や技術分野の教材で重宝します。

    5. eラーニング教材を作成するためのおすすめツール8選

    eラーニング教材作成ツールにはさまざまな種類があります。教材の方向性や学習者のニーズに合わせて、最適なものを選ぶようにしましょう。この章では、8つのおすすめツールをご紹介します。

    【1】パワーポイント

    eラーニング教材を作成する際、パワーポイントは最も手軽なツールの一つです。原稿の作成開始から配信までの期間が比較的短く、さらに既存の資産(既にある集合研修向けの資料など)を活用することで、より効率的に教材を作成できます。更新頻度が高い教材や、素早く周知したい事項の共有に適しています。

    【2】iSpring Suite(アイスプリング スイート)

    iSpring Suiteは、パワーポイントのアドインソフト※として使用します。パワーポイントのプレゼンテーションをベースに、タイムラインを使用してナレーションとアニメーションを同期させることができます。豊富なテンプレートや素材を備えている点も魅力で、教材のデザイン性や学習効果の向上が期待できます。さらに、クイズやテストの生成ツールやスクリーンキャプチャ(画面上での操作を記録する機能)なども搭載され、よりインタラクティブな要素を教材に盛り込むことができます。
    iSpring Suite MAXでは、音声生成ツールも利用できます。

    【3】Vyond(ビヨンド)

    Vyondは、全世界で利用されているアニメーションに特化したクラウドサービスです。多種多様なキャラクターや背景、イラストなどがあらかじめ用意されていて、それらを組み合わせるだけでプロフェッショナルなアニメーションコンテンツの作成が可能。特別な知識やスキルは必要ありません。完成したアニメーションはそのまま公開することはもちろん、パワーポイントやiSpring Suiteなどにインポートして、eラーニング教材として活用することができます。

    【4】Adobe Premiere Pro(アドビ プレミア プロ)

    Adobe Premiere Proは、高度な編集機能やエフェクトを備えたプロ仕様の動画編集ソフトで、視覚的に優れた教材を作成できます。Adobe Creative Cloudとの連携により、PhotoshopやAfter Effectsを活用した高度な表現も可能。eラーニング教材を視覚的に強化したい企業にとっては理想的な選択肢の一つです。

    【5】PowerDirector(パワーディレクター)

    PowerDirectorは、初心者でも簡単に扱える操作性と、高度な編集機能が特徴の動画編集ソフトです。AI技術を活用した編集ツールや豊富なテンプレートを利用して、質の高い教材を手軽に作成できます。スマートフォン版のアプリも提供されており、いつでもどこでも編集作業が可能です。

    【6】iTutor(アイチューター)

    iTutorは、マニュアルや動画、eラーニング教材の作成に特化したツールです。画面キャプチャからスライドが作成できたり、入力した文字を自動音声にして動画で使用するなど、インタラクティブなコンテンツ作成が簡単に行えます。SCORMに対応しているため、学習管理システム(LMS)への導入がスムーズな点も魅力です。

    【7】Dojo(ドージョー)

    Dojoは、システム操作のマニュアルやトレーニング教材を効率的に作成するためのツールです。操作内容や画面画像を自動的にキャプチャし、直感的な操作で編集が可能。複雑な操作手順を視覚的にわかりやすく表現できます。特にIT関連など、システム操作が求められる分野の教材に向いています。

    【8】eden LMS(イーデン エルエムエス)

    eden LMSは、ブラウザベースで動作し、パワーポイントや動画をベースにした教育コンテンツを作成できる、クラウド型eラーニングシステムです。AIが搭載され、自動で字幕やナレーションの追加も可能。さらに、問題がランダムに表示されるテストなど、学習効果の高いコンテンツの作成も容易です。

    6. eラーニング教材作成ツールの選定ポイント

    eラーニング教材作成ツールには、さまざまな種類があることがわかりましたが、適切なツールを選ぶことで、その効果を最大化できます。ここでは、選定時に重要なポイントを紹介します。

    〈ポイント.1〉教材の内容や目的に合っているか
    教材の内容や学習目的に合ったツールを選ぶことが大切です。例えば、動画主体の教材ならば動画編集機能、インタラクティブな教材ならばクイズやアンケート機能といったように、必要な機能が搭載されているのかをチェックしましょう。

    〈ポイント.2〉ツール操作性
    ツールが直感的に操作できることは、教材作りの効率に直結します。特に担当者がツールに不慣れな場合、操作の複雑さは作業の負担となり、作成がスムーズに進まない可能性があります。そのため、直感的なUI(ユーザーインターフェース)を備えたツールを選ぶことが重要です。

    〈ポイント.3〉対応デバイス
    学習者が利用するデバイスも考慮しましょう。PCやスマートフォン、タブレットなど複数デバイスに対応しているツールを選べば、学習者の利用環境を限定せずに済みます。

    〈ポイント.4〉コンテンツ管理・配信機能の有無
    作成した教材を効率的に管理・配信できるのか、事前に確認しておくこともポイントです。LMSと連携できるツールであれば、受講者の進捗や成績などのデータの追跡や管理が容易です。また、SCORM対応やクラウド配信機能があれば、スムーズに導入できるでしょう。

    〈ポイント.5〉サポート体制
    ツールを継続的に利用するためには、サポート体制も重要です。操作方法やトラブルへの対応が迅速であるか、チュートリアルやヘルプドキュメントが充実しているかを確認しましょう。専任のサポート担当がつくサービスもあり、特に初めて導入する際には安心材料になります。


    7. まとめ

    eラーニング教材を作成するための選択肢は多岐にわたりますが、そのなかでもeラーニング教材作成ツールは高品質な教材を手軽に作るための心強い助っ人となります。
    ツールを使えば、教材の企画設計から配信までを、ひとりの担当者だけで完結させることも不可能ではありません。

    さらに教材のクオリティを上げるための方法として、一部の工程や素材など、部分的に社外のリソースを活用することもお勧めです。クオリティの高い教材を効率的に作成できる、第三者の目線が入ることで内容を精査できる、といった効果が望めます。また、専門業者、つまり“eラーニングのプロ”からのアドバイスを受けることにより、学習者のモチベーションアップや学習効果の向上につながる工夫を教材にプラスすることも可能になります。

    そんなベンダーの一つであるヒューマンサイエンスは、2000年のサービス開始以来、およそ3,000件のeラーニング教材を制作してきました。企画・設計はもちろんのこと、動画やHTML5などによるモバイル対応、LMSリプレース対応に伴うコンテンツの移行など、お客さまのご要望にフレキシブルにお応えしています。eラーニング導入のご検討や、eラーニング作成ツールに関するご相談などは、ぜひヒューマンサイエンスにお問い合わせください。

    サービスの詳細はヒューマンサイエンスのeラーニングサイトからご確認いただけます。
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