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2025.04.02

Moodle

Moodleは使いにくい!? ~特徴や機能、実績から解説~

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    Moodleは学習管理システムとして、大学を中心に広く利用されています。また、企業や医療系学会でも研修や情報発信としてMoodleが利用されています。時折、Moodleは使いづらい、MoodleのUIはわかりにくい、という声を聞くことがあります。本当にそうなのでしょうか。このブログでは、Moodleの特徴や機能を紹介し、使いやすさやUIのわかりやすさについてご説明します。


    1. Moodleとは

    Moodleは、対面授業をサポートしたり、eラーニングを実施したりするための機能が揃っている学習管理システム(LMS:Learning Management System)です。Moodleはオーストラリアで開発され、GNU General Public License(GPL)に基づいて無料で配布されています。
    世界234か国、200言語以上対応、4億人以上のユーザーが利用する世界的なLMSです。オープンソースソフトウェアで無料提供されているので、ライセンス費用が不要といったコストメリットのある教育プラットフォームです。

    https://stats.moodle.org/
    (2025年3月現在)

    【Moodle基本講座】Moodleとは?

    2. Moodleの機能

    Moodleには学習管理のための機能がたくさんあります。Moodleが持っている主な機能を、学習機能と管理機能に分けてご紹介します。

    ●学習機能

    ・モダンで使いやすいインターフェース
    テキストベースのシンプルなインターフェースです。レスポンシブデザインを採用しているので、PCだけでなくタブレット端末やスマートフォンからでも最適なレイアウトで利用できます。

    <Home画面>

    ・パーソナライズされたダッシュボード
    ダッシュボードは、学習者個人の進捗状況やスケジュールの詳細を表示することができるパーソナライズされたページです。デフォルトでは、タイムラインとカレンダーが設定されていますが、手軽にダッシュボードをカスタマイズして自分が必要とする情報を表示させることができます。コースをフィルタリングして自分の受講状況を追跡することができます。

    <ダッシュボード画面>

    ・コースと活動
    Moodleで言う「コース」はひとつの授業または科目のようなものです。そのコースの中に「活動」を登録します。「活動」はその授業で実施する内容のことになります。学生に読んでもらうテキスト教材や動画教材、または小テストやアンケートなどが活動となり様々なものがあります。Moodleで利用できる活動には以下のものがあります。

    <活動を追加する画面>

    Moodleの用語として、フォーラムや小テストなどの「活動」は、学生が提出したり書き込んだりして参加できるもののことを指します。一方、教師によって学生に提示されるファイルやページなどは「リソース」と呼ばれます。ただし、「活動」という用語は、便宜上、「活動」と「リソース」の両方をまとめてグループとして指すのにも使用されることがあります。

    ・カレンダー
    カレンダーでは、課題、小テストの締め切り、チャット時間、その他のコースイベントに加えて、サイト、コース、グループ、ユーザー、カテゴリのイベントを表示できます。

    ・便利なファイル管理
    OneDrive、Dropbox、Google Driveなどのクラウドストレージサービスからファイルをドラッグアンドドロップすることでコースへのファイル追加やリソース、活動の追加を行うことができます。

    ・通知
    有効にすると、ユーザーは新しい課題や期限、フォーラムへの投稿に関する自動アラートを受信することができます。

    ・進捗状況を追跡する
    学生は、個々の活動やリソースの進捗と完了を追跡できます。

    ●管理機能

    ・一括コース作成とバックアップ
    コースをまとめて追加したり、バックアップされたコースを簡単にリストアしたりできます。

    ・ユーザーのロールと権限管理
    ユーザーがアクセスできる範囲を管理するために「ロール」を決めます。これにより、セキュリティの問題を防ぎます。ロールは、特定の状況で特定のユーザーに割り当てることができるように、システム全体で決められた権限の集まりです。例えば、コースの中での学生や教師の役割がこれに当たります。

    ・セキュリティアップデート
    Moodleはセキュリティをとても大切にしていて、定期的にアップデートを行い、セキュリティの問題を修正しています。新しいバージョンが出るたびに、Moodleを最新の状態に保つことが勧められています。これにより、既に知られている問題が修正されます。

    ・詳細な報告とログ
    コースおよびサイトレベルでの活動や参加に関するレポートを表示することができます。サイトレベルとコースレベルの両方で利用可能なレポートを作成できます。

    3. Moodleのメリット・デメリット

    ●メリット

    ・ライセンス費用が不要
    Moodleはなんと言ってもライセンス料がかからず、無料で利用できるところが大きなメリットです。もし、1人あたり月500円のライセンス料がかかるとすると、1,000人で年間600万円になります。ところがMoodleは、公式サイトの「Downloads」から無料でダウンロードできます。インストール方法もドキュメントで説明されています。無料だからといって質が劣るわけではなく、必要な機能が十分に揃っています。利用人数に制限はなく、100人でも100万人でも利用することができます。

    ・大規模なコミュニティの活用
    Moodleには、開発者やユーザーがたくさん集まる大きくて活発なコミュニティがあります。ソフトウェアを良くするためにいつも努力していて、「初心者フォーラム」では質問にすぐに答えてもらえます。また、「セキュリティフォーラム」では、Moodleサイトを安全に使うための情報を交換しています。誰でもMoodleの発展に協力できるのが特徴です。

    ・セキュリティ
    Moodleの開発者たちは、ソースコードをいつもチェックして、バグを見つけたらすぐに修正しています。これにより、セキュリティの問題を減らす努力を続けています。セキュリティ上の問題が発生した場合、オンラインでアラートが公開され、登録ユーザーにはメールで通知が送られます。情報がすぐに共有される仕組みがとられています。

    ・独自の教育体制に合わせて機能の追加・変更ができます
    Moodleはオープンソースソフトウェアなので、ソースコードが公開されています。そのため、自分で必要な機能を開発して追加することができます。さらに、Moodleの公式サイトからは2,386の無料プラグインが提供されているので、それらを使って自分たちだけの教育環境を作ることができます。

    https://stats.moodle.org/
    (2025年1月現在)

    ・独自の環境に構築することができる
    機密性の高いeラーニング教材を使うときは、社内だけのネットワークで独自のLMS環境を作り、データを自分たちだけで管理したいことがあります。社外秘の教材を使って社員教育を行う場合、Moodleが理想的です。社内のサーバーにMoodleを設置し、インターネットに接続せずに運用できます。

    オープンソースのLMS「Moodle」のメリットは?

    ●デメリット

    ・サーバーの技術的な知識が必要です
    Moodleは、自分でサーバーを用意すれば社内のサーバー(オンプレミス)でもクラウドでも使えます。サーバーOS、Webサーバー、DBサーバーを準備して、Moodleをダウンロードして設定します。手順はMoodleの公式サイトにあるドキュメントに詳しく書かれていますが、サーバーの技術的な知識が必要です。一方、SaaS型のLMSはベンダーがすぐに使える状態で提供するため、技術的な知識がなくても利用できます。

    ・サポート体制が必要です
    Moodleでは、通常開発元からのサポートは受けられません。新しいバージョンが定期的にリリースされますが、バージョンアップは自分たちで行う必要があります。その際、サーバーOSやミドルウェアの更新も必要になることがあります。また、脆弱性のチェックと対処も日常的に行う必要があります。これらに対応するためのサポート体制が求められます。一方、SaaS型のLMSでは、これらの作業はすべてベンダーが行うため、ユーザーは気にせず利用できます。

    ・まとまったマニュアルはない
    Moodleには、一般的な「マニュアル」というものがありません。ですが、Moodleの公式サイトのドキュメントには操作に必要な情報が掲載されていますし、コミュニティを使って特定の操作方法について質問することもできます。

    4. 本当に使いにくい?

    Moodleは本当に使いにくいのでしょうか。Moodleの画面はテキストが中心で、とてもシンプルですが、それでいて多機能です。使いやすさについては、いろいろなご意見や感想をいただきます。それぞれに対する対応方法などについてご紹介します。

    ・UIが複雑で初心者には難しい
    Moodleは多機能なので、初めて使うユーザーは混乱を招きがちです。特に、管理者向けの設定画面はオプションが多く、何を設定すればよいか分からないことがあります。また、標準のテーマが一部のユーザーには時代遅れに感じられる場合があります。

    ◆Moodleはバージョンアップに合わせて、UIは更新され使いやすく改良されています。現在の標準のテーマは「Boost(ブースト)」というものです。付加的な情報が左右のペインに隠されていて、必要なときに表示して使う、ということができるUIとなっています。
    以前の標準テーマのひとつだった「Classic(クラシック)」を使っている大学の中には、使い慣れたUIを変更したくない(変更すると一部のユーザーが混乱する)という理由で使い続けるところもあります。こちらは名前の通りでUIが古く感じるかもしれません。
    初めて使うユーザーは「マニュアル」を利用することをお勧めします。Moodle公認パートナーは一般的なユーザーマニュアルを提供しています。

    ・設定が複雑
    コースの作成やプラグインの設定に多くのステップが必要で、特に技術に詳しくない管理者にとっては負担が大きいかもしれません。

    ◆Moodle認定パートナーが提供しているユーザーマニュアルには、基本的な操作の説明がまとめられています。併せて、そのパートナーが提供している操作説明会を利用することもできます。使っていてわからないときは、使い方の問合せサポートを受けることもできます。

    ・ユーザーごとの役割設定が難しい
    ユーザーごとに役割や権限を細かく設定できる反面、その仕組みを理解するのが難しいという意見があります。

    ◆最初は標準のユーザーの役割を利用して慣れることをお勧めします。基本的なユーザーは、管理者、教師、学生の3つです。使い慣れたら、他の権限を持つユーザーを使っていくようにすることができます。

    ・カスタマイズの難易度が高い
    Moodleは柔軟性が高いですが、独自のテーマやプラグインを作成するにはPHPやデータベースの知識が必要です。

    ◆Moodle認定パートナーが提供しているカスタマイズのサービスを利用できます。

    ・プラグインの管理が難しい
    プラグインの選択肢は多いですが、公式ではないプラグインも多く、それらが特定のバージョンで動作しないことがあります。

    ◆Moodle認定パートナーが提供しているプラグイン開発のサービスを利用できます。

    ・ドキュメントの分散
    Moodleのドキュメントやコミュニティフォーラムには情報が豊富にありますが、初心者にとっては必要な情報を探し出すのが難しいと感じることがあります。

    ◆Moodle認定パートナーが提供しているユーザーマニュアルや使い方の問合せサービスを利用できます。

    Moodleの使いやすさは、使う人の経験や技術レベルによって違うと言えます。ここで少し数字を見てみましょう。Moodleは世界239か国、200以上の言語に対応し、4億人以上のユーザーがいます。もし本当に使いにくいなら、これほど多くの人が使うことはないでしょう。Moodleの開発元であるMoodle HQは、使いやすくするためにユーザーの意見を取り入れて改良を続けています。大きなバージョンアップのたびに、こうした改善が行われています。2024年10月にリリースされた新しいLTS(長期サポート)版のMoodle 4.5でも、細かな点が改善されましたが、テキスト中心のシンプルな画面はそのままです。

    ・サーバーの技術的な知識、サポート体制が必要
    前述で、Moodleのデメリットとして、サーバーの技術的な知識やサポート体制が必要、という話をしました。一般ユーザーの使いづらさとは異なりますが、管理者側から見るとこれらもやはり「使いづらさ」のひとつになります。そうした技術を持った人を雇い入れれば問題は解決されると思われるかもしれませんが、専任のエンジニアの雇用は簡単な話ではありません。そこで、解決方法として、サーバーの技術的な知識を持ちサポート体制が整っているMoodle認定パートナーの活用をお勧めします。長年培った知識と経験を活かして、Moodleの運用に協力してくれるので安心です。

    5. まとめ

    これまでのブログでも紹介してきましたが、Moodleはたくさんの機能があり、世界中で使われているので安心して使える便利なeラーニングシステムです。株式会社ヒューマンサイエンスは2008年からMoodleのサービスを提供し始め、2017年にMoodleの公式パートナーになりました。これまでの経験と多くの導入実績があり、Moodleの導入(コンテンツ制作も含め)から運用までトータルでサポートしています。ユーザーマニュアル、操作説明会、電話やメールでのMoodleの問合せサービスも提供しているので、安心して利用できます。ぜひ、Moodleを利用する際はヒューマンサイエンスにご相談ください。

    株式会社ヒューマンサイエンスのeラーニングサイトをご参照ください。

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