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2026.03.23

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eラーニング教材制作におけるAI活用事例(AIアニメからアバターまで)

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    2026年2月にISMSの社内教育をeラーニングで実施しました。
    今回は、動画生成AIなどAIをフル活用して作成しており、このブログではその作成の裏側をAIアバターに紹介してもらいます

    こんなことできるんだ(または、機能の限界も含め)、感じ取っていただければと思います。
    ※このコンテンツは、2026/1~2に作成したものです。この時点のAIの技術について触れた内容です。

    ◆ 使用したAIツール

    各AIの違いを確認するためにも、以下のような多くのAIを使用しました。
    それぞれ新バージョンのリリースなどが続いていくため、状況は刻々と変わっていきますが、どれが使いやすかったかなどは、動画をご参照ください。

    カテゴリ AI/ツール名 提供元 用途
    企画・シナリオ ChatGPT OpenAI シナリオ作成、スクリプト整理
    企画・統合 GenSpark GenSpark AIエージェント、スライド生成
    画像生成 NanoBanana Google キャラクター原案、1stフレーム生成
    音声生成 Gemini2.5 TTS Google 合成音声(自然系)
    動画生成 Kling 中国企業 動画生成
    動画生成 VEO Google 動画生成
    動画生成 SORA OpenAI 動画生成
    画像編集 PhotoShop Adobe 画像微調整、GIFアニメ作成

    ◆ 主な工程と従来の制作との比較(目安)

    参考の工数ではありますが、AIを使用することで外注コストや工期を大幅に短縮することが見込まれます。
    従来のアニメーション制作では、今回のコンテンツ制作で稼働費+外注費(アニメーション制作等)で数百万円かかる可能性があったのに対して、今回のAI生成の場合は、稼働費+AI利用料金で10万円程度(品質は妥協あり)となっています。

    工程 使用AI/ツール 作業内容 所要日数
    (目安)
    従来 AI利用
    1. 企画・シナリオ作成 ChatGPT 要点整理、シナリオのたたき台作成、手作業で見直し 3 0.5
    2. 絵コンテ作成 手作業 各シーンの構成を整理 5 1
    3. キャラクター原案 NanoBanana キャラクターデザイン、複数パターン生成 3 0.2
    4. 1stフレーム生成 NanoBanana 各シーンの最初の画像を生成 3 0.5
    5. 画像確認・調整 PhotoShop テイスト崩れ、衣装変更、著作権チェック 2 0.5
    6. 動画生成 Kling/VEO/SORA 1stフレームから動画化、複数回生成 15 2
    7. 音声生成 Gemini2.5 TTS/ゆっくり スクリプトから音声生成、同じ文章を2回読ませる 3 0.5
    8. 動画編集 Filmora 良い部分を切り出し、つなぎ合わせ、音声と統合 5 2
    9. GIFアニメ作成 PhotoShop ループさせたいものをGIF化 1 0.1
    10. スライド作成 GenSpark スライドのベース生成、手作業で調整 5 0.5
    11. 全体統合 Articulate Rise/Storyline コース全体の組み立て、インタラクティブ要素追加 2 2
    12. 最終チェック 手作業 全体の流れ確認、誤字脱字チェック 3 3
    合計 50 12.8

    (参考)動画のスクリプト

    今回は、今年のISMS教育をどう作ったか紹介していきます。どんなAIを使ったのか、どんな苦労があったのか、ゆっくり解説していきますね。

    「おぉ、リュウノくんが作ったのか。楽しみだねぇ」

    今回のISMS教育では、生成AIをフル活用して2つのコンテンツを作ってみたんです。去年の教育ではVyondでアニメーションを作ったりしてたんですけど、表現力に限界があるのと、これから動画生成AIが実用化されていく中で経験しておかなきゃと思ったんです。

    「へぇ、全部AIでなんだ。確かに生成AIのクオリティはどんどん上がっているから挑戦していかないとね」

    今回作ったのは3つのパートです。1つ目はゆっくり系動画、2つ目は某有名アニメをちょっと意識したアニメーション、3つ目はサプライチェーン攻撃対策のコンテンツです。

    「それぞれ全然違うスタイルだね。具体的にどんなAI使ったの?」

    まず最初に使ったのがChatGPT。シナリオやスクリプトの整理に使いました。

    「ああ、あの有名なやつだね」

    要点はこちらで整理しておいた上で、スクリプトの原案を生成してもらって、それを手作業で見直していく感じです。次にGenSpark。これはいろんなAIを組み合わせて使えるAIエージェントなんです。

    「複数のAIを統合して使えるのか。便利そうだ」

    サプライチェーン攻撃対策のスライドは、文章もスライドもGenSparkで作ってます。

    「そのシナリオをもとに動画を生成したんだね」

    実は最初に、一枚絵を画像で作ります。スクリプトなど文章からでは一貫性のある動画を作れないからです。画像生成で使ったのがNanoBanana。これはGoogleの画像生成AIです。キャラクターの原案を作ったり、動画の最初のフレーム、いわゆる1stフレームを作るのに使いました。

    「Googleか、さすがだね。ちなみに1stフレームって何?」

    1stフレームを画像で作ることで、キャラクターの見た目が統一できるし、完成イメージも明確になるんです。

    「なるほど、静止画から動画を作るんだね。声もAIで作ったの?」

    音声には2種類使いました。ゆっくりパートは、ゆっくりボイスメーカー。これは実際のゆっくり動画で使われている定番ソフトです。でも他の音声はGemini 2.5 TTSで作りました。その他のアニメパートとサプライチェーン攻撃対策にもGemini 2.5 TTSを使っています。かなり自然な音声なんですけど、誤読が必ず入るのが難点なんです。

    「誤読ってどんなの?」

    多要素認証が「たようせい」認証になっていたりとかですね。

    「メインの動画生成はどんなAIを?」

    動画生成には3つのAIを使いました。この時は一番安定してたのがKling。中国製なんですけど、GenSpark経由で機密情報を入れずに使っています。

    「セキュリティ配慮はどのサービスを使っていても必要だよね」

    指示を素直に聞いてくれて、余計なことをしないのが良かったです。VeoはGoogleの動画生成AI、SoraはOpenAIの動画生成AI。この二つは技術は高いんですけど、予想外の動きをすることが多かったんです。

    「予想外の動きって?」

    背景に知らない人が突然出てきたり、受話器を取るシーンで、なぜか受話器を縦に立てかけたりとか。

    「え、それは謎すぎるな(笑)」

    動画編集ツールも使いました。PhotoShopで画像の微調整、Filmoraで動画を切り貼りして音声を組み合わせて、Articulate RiseとStorylineでコンテンツとして仕上げました。

    「やっぱり最後は人の手が必要なんだね。それぞれのパートはどうやって作ったの?」

    まずはゆっくりパート。本当はゆっくりムービーメーカーっていう専用ソフトを使うんですけど、ソフトに慣れてないので、動画生成AIで動きを作って、動画編集ソフトで音声と組み合わせました。

    「ははは、正直だな」

    次はアニメパート。

    「これ気になってたんだよ!」

    NanoBananaで、社長とアニメキャラを組み合わせたようなキャラを作りました。

    「え、私とあのキャラをミックス?」

    最後はサプライチェーン攻撃対策のeラーニング。これはアニメっぽい動きじゃなくて、一般的なeラーニングに近い、シンプルな動きにしました。ループさせたいものはPhotoShopでGIFアニメに変換したり、それ以外は動画のまま使いました。スライドはGenSparkで作って、そこに動画を配置した感じです。

    「いろいろな技術を使い分けてるんだね。制作で苦労したことってあった?」

    画像生成も動画生成もなかなか品質の保持ができなくて、いつの間にか服装が変わっていたりしましたね。あと、生成AI系の合成音声はどうしても正しく読めない箇所が出てしまって、今回は誤読もそのままにしている箇所があります。

    「完璧を目指さない、プロジェクトに応じて妥協点を設けるのも大事だね」