2025.03.05
社内研修にeラーニングを採用するメリットは? 課題やeラーニング研修の成功ポイントもご紹介
社内研修にeラーニングを採用する企業が増えています。その背景には、学習者が自分のペースで学ぶことができる効率性や、時間や場所を選ばない柔軟性といった多くのメリットが挙げられます。しかし、eラーニングの学習効果を最大限に引き出すためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
このブログでは、eラーニングを社内研修に取り入れることで得られるメリットや活用する際の課題、さらに教材を作成するための有益なツールに関する情報など、詳しくご紹介します。効果的な社内研修の実現に向けたヒントをぜひお役立てください。
1. 社内研修にeラーニングを採用するメリット
まずは、eラーニングを導入することで得られる具体的なメリットを押さえておきましょう。
〈メリット.1〉時間と場所を選ばない
eラーニングは、インターネット環境さえあれば、場所や時間を選ばずに受講が可能です。リモートワークが普及した現在では、従業員一人ひとりが自分のペースで学習を進められる環境へのニーズも高まっています。したがって、eラーニングは企業にとって欠かせない教育手段となりつつあります。
〈メリット.2〉研修会場や講師の手配、資料配布が不要
従来型の社内研修では、会場の確保や講師のスケジュール調整、紙ベースの資料配布など、多くの準備が必要でした。一方でeラーニングはこれらをデジタルで完結できるため、運営にかかる手間を大幅に削減できます。さらにコスト削減にもつながり、企業の負担が軽減されます。
〈メリット.3〉自発的な学習の促進
eラーニングは、学習者が自らのペースで学ぶことができ、繰り返し学習も自由です。必要に応じていつでも学べる環境が用意されていることで、自発的な学習の促進につながります。
〈メリット.4〉教材の修正やアップデートが容易
定期的な法改正や業界トレンドの変化などに、タイムリーに対応する必要がある教材については、特に、eラーニングにメリットがあります。従来型の研修では新たな資料の印刷や再配布にコストや手間が必要です。しかし、eラーニングではシステム内のデータを変更するだけで最新情報をすぐに反映できます。
〈メリット.5〉研修品質の均一化が可能
集合研修の場合、講師のスキルや教え方にばらつきが発生するケースがあります。しかし、eラーニングはすべての受講者が同じコンテンツを利用するため、“教育の品質”を均一化できます。
このように、eラーニングには多くの利点があります。従業員の多様な働き方に対応しながら、効率的にスキルアップを支援できるeラーニングは、企業の社内研修における重要な選択肢となっています。
2. eラーニングが得意な領域・ケース
eラーニングを研修に取り入れる際、その効果を最大限に発揮するためには、最も活用できるシーンを理解しておくことが重要です。ここでは、eラーニングが得意とする領域と、導入に適したケースについて詳しく解説します。
〈eラーニングの得意な領域〉
1. 聞かせて学ばせる
eラーニングは音声や映像を使って情報を伝える研修に適しています。講師の説明を聞いたり、複雑な工程を図説で把握するなど、聴覚と視覚を同時に刺激することで理解や記憶の定着を促します。
2. 実演を見せて学ばせる
何かの動作や手順を示す研修にも向いています。例えば、先輩社員や講師によるお手本の動きを録画し、それを視聴することで具体的な学びが得られます。さらに動画やアニメーションを活用することで、実践的な内容をより分かりやすく伝えることも可能です。
一方で、eラーニングは、以下のような学習方法には課題があります。
・受講者同士で話し合ったり、アイデアを出し合ったりする学習
・体験を通じて実践力を磨く学習
・他者への共有や質問を通じて理解を深める学習
これらを取り入れる場合は、eラーニングだけで完結するのではなく、ハイブリッド式の研修を検討すると良いでしょう。たとえば、概要や前提となる知識をeラーニングで予習した後、オンラインディスカッションの機会を設けたり、グループワークを組み合わせる、受講後のテストを再度eラーニングで実施するといった形が考えられます。
〈eラーニングが最適なケース〉
1. リモートワークなど複数の場所で従業員が業務を行うケース
リモートワークが浸透している現代では、従業員がそれぞれ異なる場所で勤務していることが一般的です。eラーニングであれば、場所を問わず一貫した内容の研修を提供できるため、地理的・物理的な制約も克服できます。
2. 学習進捗をしっかり把握したいケース
eラーニングでは、一人ひとりの学習進捗や理解度をシステム上で正確に把握できます。これにより、受講漏れや学習の遅れを防ぎ、研修の効果をしっかりと確認することが可能になります。
このようなeラーニングの特長や強みを活かすことにより、eラーニングは効果的かつ効率的な社内研修のツールとして役立ちます。
3. eラーニングを活用する際の課題
ここまでeラーニングのメリットについて紹介してきましたが、その特性から課題も存在します。ここでは、eラーニングの課題と、活用する際に注意すべきポイントを詳しく解説します。
〈課題.1〉強制力がないので、成果を出すための工夫が必要
eラーニングは受講者の自主性に依存する部分が大きいため、受講が後回しになったり、未受講のままになってしまうリスクがあります。そのため、受講期限を明確に設定したり、進捗状況を定期的にチェックする仕組みを取り入れることが大切です。また、学習の目的やメリットを明確に伝え、学習者のモチベーションを高める工夫も必要です。
〈課題.2〉孤立しがちなので上司・同僚とのつながりを作る必要がある
eラーニングは基本的に個人個人で学習を進めるため、学習者が孤立感を持ちやすいという課題があります。この点を補うためには、上司や同僚と学びを共有する機会を設けたり、オンラインディスカッションやフォローアップミーティングを実施することが有効です。“学びを共有する場”を作ることで、学習者の理解が深まり、学習効果の向上が期待できます。
〈課題.3〉教材コンテンツが必要
eラーニングを導入するためには、教材を購入、もしくは作成する必要があります。教材のクオリティが学習成果を大きく左右するため、鮮度の高い情報や学習者にとってわかりやすい内容が求められます。特に教材を作成する場合は、コストや時間がかかることもあるため、計画的に進めることがポイントです。既存の教材の一部をカスタマイズすることも有効です。
〈課題.4〉実技や対面による学習には向いていない
eラーニングは座学や理論を学ぶのに適していますが、実技や対面での指導が求められる研修には向いていないケースがあります。例えば、接客スキルやチームワークを養う研修では、対面での実践的な指導が必須です。このような場合、対面研修とeラーニングを組み合わせた“ハイブリッド形式”を行うことで、学習効果のアップが期待できます。
4. eラーニングを社内研修に取り入れる際の成功ポイント
前章で紹介したeラーニングの課題を理解し、適切に対処することで、より効果的な社内研修を実現することができます。ここではeラーニングを社内研修に取り入れる際の、成功のポイントを具体的に解説します。
〈ポイント.1〉最適な研修内容を見極める
eラーニングが得意とする領域を理解し、適切な研修内容を選定することが成功への第一歩です。前述の通り、理論や知識を学ぶ研修にはeラーニングが最適ですが、実技や実践が必要な場合は対面形式の研修と組み合わせることを検討しましょう。一例として、接客や営業スキルの研修では事前にeラーニングで基礎知識を学び、その後、ロールプレイや実技指導を行うといった“ハイブリッド形式”がおすすめです。
〈ポイント. 2〉モチベーションを促進し、学習者が孤立しない仕組みをつくる
eラーニングは個人学習がメインとなるため、学習者が孤立しない環境を整えることが大切です。次のような機能を備えたシステムを導入することで、モチベーションを維持しつつ教育効果の向上も期待できます。
■フォローアップ機能:進捗管理やリマインダーで受講者をサポートする
■自動採点機能:学習の理解度を即時に確認することができる
■レビュー機能:学習者からのフィードバックを受け取る仕組みを介してアップデートし、教材の質を高める
■コミュニティ機能:学習者同士がコミュニケーションを図れる場を提供
これらの仕組みを活用することで、学習者が学びを継続しやすくなり、孤立感の軽減につながります。
〈ポイント.3〉教材を手軽に作成するツールの導入
eラーニング導入の成功は、教材のクオリティに左右されると言っても過言ではありません。しかし、高品質な教材を作成するには時間やコストがかかることもあります。そのため、手軽に教材を作成できるツールを活用することをおすすめします。
eラーニング作成ツールに関しては以下のブログで詳しく解説しています。
>eラーニング教材作成の強い味方「eラーニング作成ツール」
これらのポイントを押さえることで、eラーニングを導入した社内研修の学習効果を最大限に引き出しやすくなります。
5. eラーニング教材作成におすすめのツール「iSpring Suite」のご紹介
ここでは、代表的なeラーニング作成ツールである「iSpring Suite」について、簡単に解説します。
〈iSpring Suiteとは〉
iSpring Suiteは、eラーニングコンテンツを手軽に作成できる「オールインワンツールセット」です。専門的な知識がなくても、PowerPoint環境で操作できるため、初心者でも容易に操作することができます。
〈iSpring Suiteのメリット〉
■PowerPointとの連携
PowerPointで作成した資料をベースに、オリジナルの教材をスムーズに作成できます。
■インタラクティブな要素の追加
クイズや動画、シミュレーションなど、インタラクティブな要素を簡単に組み込めます。
■マルチデバイスに対応
作成したコンテンツはPCだけでなく、スマートフォンやタブレットでも閲覧が可能。モバイル配信にも対応しています。
もっと詳しく知りたい方は、こちらのブログを御覧ください。
>iSpring Suiteとは?特徴・価格・導入メリットを紹介
>iSpring Suiteの使い方をご紹介!eラーニング教材を作成しよう
6. まとめ
eラーニングは、時間や場所を選ばずに学習できる利便性や、コスト削減、研修の品質を均一化できるなど、企業にとってメリットが多い学習スタイルです。そんなeラーニングの学習効果を高めるためには、適切な教材の準備がカギとなります。
質の高い教材を作るためには、iSpring Suiteのようなeラーニング作成ツールの活用をお勧めします。iSpring社認定のリセラーであるヒューマンサイエンスでは、iSpring Suite をはじめとするiSpring社製品の導入や運用、さらに作成代行まで、幅広くサポートしています。
「eラーニングを導入してみたい」、「iSpring Suiteをもっと知りたい」とお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。“成功する社内研修づくり”を全力でサポートいたします。
サービスの詳細はヒューマンサイエンスのサイトからご確認いただけます。
>使い慣れたいつものPowerPointでリッチなeラーニング教材を作成
>iSpring社製品導入/作成代行支援
iSpring Suite / iSpring MAX の機能や使い方がわかる!iSpring徹底ガイド

アニメーション教材制作ツール「iSpring」の概要や使用方法についてご紹介しています。
この一冊でiSpringの概要が丸わかり。導入後の教材制作イメージもお持ちいただけます。
【内容】
- iSpring Suite/ iSpring Suite MAXとは
- iSpring Suite/ iSpring Suite MAXを使って教材制作をする方法
- iSpring Suite (MAX) の概要と活用方法
- iSpring Suite (MAX) の機能
- iSpring Suite (MAX) の具体的な使い方
- iSpring Suite (MAX) 認定リセラー
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