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eラーニングブログ

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2021.06.22

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「マイクロラーニングの作り方~ヒューマンサイエンスのメソッド」

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  • 新しい学習スタイルとして注目されている「マイクロラーニング」。

    前回、マイクロラーニング教材とは、「必要な知識だけ」を「さっと学べる」教材であること、学習者にも配信者にもメリットがあること、また、学習テーマにより向き不向きがあることをご説明しました。

    では実際にマイクロラーニング教材を制作するには、どのように進めればよいのでしょうか。

    ヒューマンサイエンスでは2000年から2000件以上のeラーニング教材を制作してきました。
    今回は、弊社スタッフが、これまでの知見をベースに考えた「マイクロラーニングの作り方」をご紹介します。


    1. ヒューマンサイエンスの考えるマイクロラーニング

    ヒューマンサイエンスの考えるマイクロラーニング教材の定義は、以下のとおりです。

    1)学習内容の解析および設計

    まずは、設計に入る前に、マイクロラーニングに向いている教材かどうかを見極めます。

    その後、コースやカリキュラム全体を理解したうえで、教材一つひとつの設計を行います。
    たとえば「感染症対策」というテーマのもと、複数のマイクロラーニング教材が配信されるような場合、カリキュラム全体について理解したうえで、個別の設計を行います。こうすることで、計画的な開発が可能になります。また、個々の教材が受け持つ学習範囲の重複や穴を解消できます。

    2)詰め込み過ぎないシナリオ・画面構成

    個々の教材制作工程では、総学習時間「最長5分」を目安に、テーマから逸脱することのないよう注意します。
    各工程で、「時間内に完了」「無理なく学習できる分量」を常に確認・調整しながら進めます。


    2. 各工程のポイント

    ここからは、教材制作の工程に沿って、マイクロラーニングならではのポイントを交え、ご説明します。

    仕様設計(全教材共通仕様)

    マイクロラーニングは、尺の制約があるので、全工程に渡ってコンパクトにできあがるよう留意しなければなりません。
    以下は、弊社での教材制作経験をふまえた、「教材開発でやってしまいがちな"あるある"」や「学習しやすい」教材についての要件です。

    1. ・「あれもこれも」と、つい情報を詰め込みがち。潔く取捨選択する
    2. ・テーマを厳格に絞り、余計な情報は入れない。関連情報、補足情報にも注意
    3. ・動画を閲覧できない環境向けのファイル形式も用意する(例:動画の内容をまとめたpdfファイルなど)
    4. ・学習環境に配慮し、スマホ対応は必須とする
    5. ・学習効果を測るセクションは必須。確認テストを作成する

    学習テーマの策定

    教材のテーマを明確にするということは、学習目標を明確にするということです。
    学習目標とは、学習完了後にあるべき姿を定義したもので、「○○ができるようになる」と表現します。
    学習目標が明確になっていれば、教材に含める情報の取捨選択がしやすくなります。

    たとえば、「感染症対策」テーマとするカリキュラムを組む場合を考えてみましょう。「感染症対策」を学ぶために、いくつかのマイクロラーニング教材が作成されている、という設定とします。

    これらの教材群から「感染予防策」の「手洗い」という教材を制作することにします。

    学習目標は、以下のとおりです。

    1. ・感染症予防策としての手洗いの重要さや効果を理解し、説明できるようになる
    2. ・正しい方法で手洗いを実践できるようになる

    設計

    設計は、すべての工程に影響するため、しっかりと行います。
    学習目標を達成するために、どのような教材にすべきかを検討し、教材内で解説する事項を具体的に挙げておきます。
    このとき、再生時間を軸に考えます。まず、再生時間の枠を決め、その枠内に収まるように、含める情報の選定や、何をどこまで説明するか、などをできるだけ具体的に決めていきます。
    配信方法も確認・決定しておきましょう。

    制作

    制作工程では、設計時に想定した再生時間を超えないように、情報量に注意しながらシナリオや絵コンテを作成していきます。

    絵コンテは、画面上の文字やイラストと、ナレーションで伝える情報の棲み分けを意識することが作成のコツです。
    特に意識しておきたいのは、ナレーションの総尺が教材の再生時間とイコールではない点です。学習者が咀嚼し理解するための間を取ることも重要です。
    また、ナレーションがない時間帯なども考慮する必要があります。たとえば、映像の素材を流用したり、画面上の文字を読むシーンなどを設ける場合もあります。

    絵コンテができたら、ナレーション収録、イラスト作成、オーサリングを行います。
    インタラクティブ性※が不要な場合は、動画形式(mp4ファイルなど)がお勧めです。パソコン、スマートフォンなどデバイスを問わず再生できるためです。(※学習者が教材内で操作を行うことで進行する教材を「インタラクティブ性のある教材」と呼んでいます。)
    ただし、テストに関しては、iSpringやArticulate Storylineなどのツールを使うか、html5形式で作成する必要があります。

    制作工程では、どうしても情報を足したい、凝った作りにしたい、という願望が芽生えがちです。しかし、最初の設計から逸脱することなく進めることが重要です。
    予定よりも制作に時間をかけたり、後から仕様を変更することはコスト増にも直結します。

    教材が完成したら、システムやサーバに登録・格納すれば学習を開始できます。

    以上、マイクロラーニング、および制作時のヒントについてご説明いたしました。

    取り扱う題材や、教材で実現したい機能や表現方法によってできあがりの形式や、開発に使用するツールは様々考えられます。
    実際に制作する際は、制作スタッフとよく協議し、より良い方策をご検討いただければと思います。

    執筆者:

    佐瀬 志津子

    教育ソリューション部 制作グループ ライター
    ヒューマンサイエンス入社後、テクニカルライターとして、
    製品マニュアルや業務マニュアルの設計・ライティングを経験。
    その後、eラーニング教材の原稿の執筆と制作ディレクションに従事。
    これまで約200本に及ぶ教材の制作に携わる。

    お問合せ先:

    電話番号 : 03-5321-3111
    hsweb_inquiry@science.co.jp

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