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eラーニングブログ

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2021.06.08

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「マイクロラーニングとは~メリットとデメリット~」

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  • eラーニング教材は、時間帯や場所を選ばずに受講できる点が最大の特徴であり、メリットです。反面、実施してみると、このような声が聞かれることがあります。
    ・教材が長すぎる(学習時間が長すぎる)
    ・内容が多すぎて頭に残らない
    ・項目が多すぎて、目次を見ただけで学習意欲が弱まる

    学習時間や学習事項の分量は、近年、弊社のお客様も、特に気にされることが多くなってきたポイントでもあります。
    具体的には、「総学習時間は30分以内」、「1単元あたり3分以内で完結」といったご要望をいただいたりします。

    人間の集中力が持続する時間は、長くて15分とも言われています。また、学習時間を短く抑えれば、学習内容も絞られます。これらのことから、学習時間を短くすることは、学習事項の定着や、学習への動機づけにも有効です。さらに、1教材あたりの開発コストも抑えることができます。

    ところで、「マイクロラーニング」をご存知でしょうか。「マイクロラーニング」とは、「マイクロ」とあるとおり、短時間で学習を完結させる学習スタイルのことで、eラーニングの新しいトレンドとして注目されています。
    マイクロラーニングは、1教材あたりのボリュームが5分以内程度とされていて、まさに「時間や場所を選ばない学習」を実現できる考え方です。

    今回は、短い時間で完結する学習スタイル、「マイクロラーニング」をテーマに、以下についてご説明いたします。


    1. マイクロラーニングとは

    「マイクロラーニング」は、ATD国際会議&EXPO(ATD ICE)で紹介されたことで注目され始めた学習スタイルの名称です。

    マイクロラーニングの特徴は、
    ・短時間(1~5分程度)で学習が完了する
    とされています。

    実際の学習のイメージです。

    1. ・学習者は、興味を持った教材や、その時々で必要な教材を自由に選択できる
    2. ・都合の良いタイミングで必要な情報だけを短時間で学習できる
    3. ・各教材は独立しており、学習順序などは自由

    提供する側は複数の教材を用意しておき、適宜更新したり追加したりします。また、配信や学習履歴の管理など学習環境を整えます。
    学習者は、その時々で自分が必要な教材を組み合わせて、自発的に学習を進めます。

    具体例を示します。
    「感染症対策」というテーマで複数の教材が用意されているとしましょう。

    学習者は教材のラインナップを見て、そのときに必要な教材や、興味のある教材を自由に選択し、学習します。
    自由に組み合わせられるため、学習者ごとに、必要とする知識や、学習開始時の知識のレベルに差があったり、学習に割ける時間が限られていたりしても、柔軟に対応できるという側面もあります。


    2. マイクロラーニングのメリット

    マイクロラーニングの主なメリットは、以下のとおりです。

    1. ・スキマ時間に学習できる
    2. ・必要なときに必要な知識だけを得られる
    3. ・繰り返しの学習にも抵抗を感じにくいので知識が定着しやすい
    4. ・実践への動機づけにもなるので行動変容を望める

    まず、数分で完結するので、移動時間やちょっとした空き時間に学習できます。
    また、テーマが明確なため、必要な知識をピンポイントで学習できます。
    学習者は、自ら選択した教材を、集中力を保ったままで学習完了できます。さらに、数分で完了するため、繰り返し学習にも抵抗を感じにくく、知識が定着しやすくなります。

    こちらの図のとおり、繰り返し学習は、知識の定着には有効な手立てと言われています。

    さらに、教材が実践への動機づけとなり、結果として学習後の行動変容を期待できます。

    教材を提供する側にもメリットがあります。

    1. ・テーマが明確で内容も絞られるため開発しやすい
    2. ・ボリュームが小さいため、修正・改訂が容易
    3. ・学習頻度や達成率が上昇しやすくなる
    4. ・「手軽に学べる」環境を作れるため、組織に「学習する文化」を根付かせられる

    開発コストを抑えながら、大きな効果が期待できます。


    3. マイクロラーニングのデメリット

    マイクロラーニングには、デメリットもあります。
    まず、学習テーマによっては、マイクロラーニングには向かないものもあります。これは、重要なポイントです。

    マイクロラーニングには向いていないと考えられるテーマの例です。

    1. ・文法、語学や技術習得など、体系立てた学習が必要なもの
    2. ・まとまった学習量や学習時間を必要とするもの
    3. ・複雑で時間をかけて理解する必要があるもの
    4. ・資格の取得や維持を目的としたもの
    5. ・ディスカッションやワークショップを必要とするもの

    マイクロラーニング教材は、単体で成立している必要があります。したがって、基礎から積み上げ、応用的な知識を身に着けていくようなカリキュラムには向いていません。
    また、複雑な機械や精密機器の仕組みなどは、短時間で解説するのは現実的でなく、むしろある程度時間をかけて解説されている方が理解しやすい場合もあります。

    以上のことから、マイクロラーニング教材の作成を始める前に、まずはマイクロラーニングに適している題材なのか、学習テーマやカリキュラムを分析する必要があります。

    なお、カリキュラムの一部を切り出し、特定の部分だけをマイクロラーニング教材にすることも可能です。

    たとえば、接客についての教育を行う場合を考えます。
    まず、知識の土台となる全従業員共通のルールや基礎知識は、集合研修や通常のeラーニング教材で体系立てて学習します。
    その後、職種別、エリア別、売り場別など、個別のケーススタディや応用的な内容を、複数のマイクロラーニング教材で準備しておき、各従業員が必要に応じて自由に学習する、というスタイルです。

    (このように、複数の形式を組み合わせた学習のことを「ブレンディング型学習」「ブレンディッドラーニング」などと呼びます。)

    マイクロラーニング教材は、「必要な知識だけ」を「さっと学べる」教材であることが重要なポイントです。
    さまざまなメリットのあるマイクロラーニング教材の作成をご検討されてはいかがでしょうか。

    次回は実際のマイクロラーニング教材の作り方にフォーカスします。
    「マイクロラーニングの作り方~ヒューマンサイエンスのメソッド」

    執筆者:

    佐瀬 志津子

    教育ソリューション部 制作グループ ライター
    ヒューマンサイエンス入社後、テクニカルライターとして、
    製品マニュアルや業務マニュアルの設計・ライティングを経験。
    その後、eラーニング教材の原稿の執筆と制作ディレクションに従事。
    これまで約200本に及ぶ教材の制作に携わる。

    お問合せ先:

    電話番号 : 03-5321-3111
    hsweb_inquiry@science.co.jp

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    集合研修で使用する資料など、既に作成している原稿のブラッシュアップ部分にスポットを当て、注意点や修正ポイントなどをご説明します。

    【内容】

    • 作業フローを確認しましょう。
    • スライドをブラッシュアップしましょう。
      ①情報を分類し、ラベリングする
      ②情報を整理し、レイアウトする
      ③ブラッシュアップする

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