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2023.10.10

2025.12.18

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オープンソースのLMSとは?メリット・デメリット、最新のオープンソースLMSをご紹介

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    「LMS(学習管理システム)」という言葉を耳にしたことはありますか?オンライン学習や社員研修、学校教育などで、教材の配信や学習の進捗管理を行うシステムのことを指します。なかでも近年注目を集めているのが、無料で利用でき、自由にカスタマイズできる「オープンソースLMS」です。
    オープンソースLMSは、企業や教育機関が自社のニーズに合わせて柔軟に学習環境を構築できるのが大きな魅力。一方で、「導入が難しそう」「サポートは受けられるの?」と不安を感じる人も多いでしょう。
    このブログでは、オープンソースLMSの基本からメリット・デメリット、代表的なシステムの比較、そして導入時に失敗しないための選び方までをわかりやすく解説します。



    1. オープンソースLMSとは?

    LMS(Learning Management System:学習管理システム)は、オンラインで学習教材を配信し、学習進捗を管理するためのシステムです。
    その中でも「オープンソースLMS」は、ソースコードが公開され、誰でも自由に利用・改変・再配布できるタイプのLMSを指します。

    ●オープンソースソフトウェアとは
    オープンソースソフトウェアは、ソースコード(プログラムの設計図)が公開されており、誰でも自由に閲覧・改良・再配布ができます。これにより、開発者やユーザーが協力してソフトウェアの品質を高め、新しい機能を追加することが可能です。

    ソフトウェアの透明性が高いため、セキュリティや信頼性の向上にもつながります。

    ●SaaS型LMSとの違い
    一方で「SaaS型(Software as a Service)」のLMSは、クラウド上で提供されるサービスです。利用者はインターネットを通してアクセスし、サーバーの構築やメンテナンスを行う必要がありません。ただし、機能のカスタマイズには制限があり、ベンダーが提供する範囲を超えた拡張は難しいという特徴があります。

    オープンソースLMSは「自由度とカスタマイズ性」、SaaS型LMSは「手軽さと保守性」に強みがあるといえるでしょう。

    2. オープンソースLMSのメリットとデメリット

    ●メリット

    ライセンス費用が不要のため、コストメリットがある
    オープンソースLMSは、基本的にはライセンス料などがかかりません。無料で利用できます。多くは公式サイトから最新のアプリケーションを無料で入手でき、用意されているドキュメントを参照しながらインストールすることができます。無料だからといってオープンソース型以外のプラットフォームに比べて質が劣るわけではありません。必要な機能が十分備わっています。

    一方、SaaS型LMSはライセンス料が必要になります。もし1か月に一人100円のライセンス費がかかるとすると、1,000人で1年間の費用は120万円になります。

    大規模で活発なコミュニティを活用できる
    多くのオープンソースLMSでは、開発者や貢献者の大規模で活発なコミュニティを持っており、ソフトウェアの改善や改良に継続的に取り組んでいます。そうしたコミュニティサイトに、使っていてわからないことを質問すると回答がもらえることがあります。誰でもLMSの発展のために協力し合うことができます。通常、SaaS型LMSにはこうした大規模なコミュニティはありません。

    世界中の開発者によるセキュリティ監視と改善
    セキュリティ面については開発者たちがソースコードを監視し、バグを検出し、確立されたプロセスを通じて迅速に修正して、脆弱性を減らす継続的な取り組みが行われています。セキュリティ上で注意が必要なことが発生した場合は、セキュリティアラートがオンラインで掲載されたり、登録ユーザーにはメールアラートが送られたり、すぐに情報が共有されるようになっています。SaaS型LMSに劣らない対応が行われています。

    独自の教育体制に合わせて変更・拡張(カスタマイズ)可能
    SaaS型LMSを利用した際、自分たちの教育体制に合わせてこうしてほしい、こんな機能があったらよい、という要望に応えることは難しいと言えます。一方、オープンソースLMSは、ソースコードが公開されているので、自分で欲しい機能を開発して組み込むことができます。2,500以上のプラグインと呼ばれる拡張モジュールが公式サイトから無償で提供されているLMSもあります。それらを活用することによって、独自の教育体制に合ったeラーニングの環境を作ることができます。

    独自の環境に構築することができる
    機密性の高いeラーニング教材を扱うので、独自のLMSの環境を作り、データもすべて自分たちで管理したい、という場合があります。社外秘のような教材を使って社員教育したいときなどは、オープンソースLMSは理想的です。社内のオンプレ環境にLMSを構築し、インターネットにも接続させない、という利用方法も可能になります。SaaS型LMSの場合は、こうした環境を提供することはできません。

    ●デメリット

    サーバーの技術的な知識が必要
    SaaS型LMSは、すべてのシステム管理をサービス提供者が行うため、利用者はサーバー設定やアップデートなどを気にする必要がありません。

    一方、オープンソースLMSを自社サーバーで運用する場合は、システムのインストール、セキュリティ設定、アップデート対応などを自分たちで行う必要があります。専門知識がないと対応が難しく、ここが導入のハードルになることがあります。

    サポート体制が必要
    SaaS型LMSでは、トラブル対応や使い方のサポートをサービス提供者が行ってくれるため、困ったときもすぐ相談できます。

    一方、オープンソースLMSは基本的に「自分たちで運用する」モデルのため、不具合対応や設定変更などを社内で行う必要があります。外部に専門業者を頼むこともできますが、SaaS型のような標準サポートが最初から付いていない点がデメリットと言えます。

    まとまったマニュアルはない
    SaaS型LMSでは一般的に使用方法を載せた「マニュアル」が提供されます。ですが、オープンソースLMSの場合は、まとまった形での「マニュアル」というものがない場合が多いと考えたほうがよいです。ただ、Webサイト上に、操作に必要な情報を載せているので、それを参照することができますし、コミュニティで特定の操作方法の疑問に答えている場合があるので、探すこともできます。

    3. 【最新版】代表的なオープンソースLMSを徹底比較

    近年ではMoodleをはじめ、さまざまなオープンソースLMSが登場しています。ここでは代表的な7種類を紹介します。

    3-1. Moodle(ムードル)

    画像出展元:Moodle

    Moodleは、世界で最も広く使われているオープンソースLMSです。大学、企業研修、自治体など、230か国以上・4.9億人以上の学習者が利用しています。

    モジュール構造を採用しており、テスト・フォーラム・課題提出・出欠管理などの標準機能に加え、約2,500種類以上のプラグインを使って機能を自由に拡張できます。

    また、管理者・講師・受講者それぞれの権限を細かく設定できるため、教育機関の授業管理から企業の社員研修まで柔軟に対応できます。

    主な特長:
    ・豊富なコース管理・課題提出・テスト機能
    ・拡張性の高いプラグイン構造
    ・世界最大級の教育者コミュニティによるサポート
    ・多言語・モバイル対応
    ・ライセンス費は無料

    こんな人におすすめ:
    学校や企業で本格的なeラーニング環境を構築したい方、大規模運用やカスタマイズを重視する方。

    https://moodle.org/



    3-2. Canvas LMS(キャンバス)

    画像出展元:レゾナント・ソリューションズ株式会社

    Canvas LMSは、米国Instructure社が開発したオープンソースLMSで、大学や専門学校などの教育機関で高く評価されています。直感的なインターフェースと高いデザイン性が特長で、操作性の良さが魅力です。

    クラウドベースでの運用にも強く、ZoomやGoogle Drive、Microsoft 365との連携もスムーズに行えます。スマートフォンやタブレットにも最適化されており、モバイル学習にも対応しています。

    主な特長:
    ・視覚的で直感的なUI(ユーザーインターフェース)
    ・LTIによる外部サービス連携が容易
    ・豊富な通知・コミュニケーション機能
    ・基本的に有償で利用可能

    こんな人におすすめ:
    教育機関やオンラインスクールなど、学習者との双方向コミュニケーションを重視したい方。

    https://canvas.resonantstyle.com/

    3-3. Totara(トタラ)

    画像出展元:Totara

    Totaraは、基本的な学習機能に加えて、コンピテンシー管理、学習計画、パフォーマンス評価、キャリア開発支援など、組織の人材育成を包括的にサポートする仕組みが備わっているオープンソースのLMSです。また、グループ単位での進捗管理やレポート作成機能が強化されており、大規模な人材育成プログラムの運営にも向いています。

    主な特長:
    ・企業の人材育成・研修管理に特化した設計
    ・組織別・職種別のスキル管理が可能
    ・LMS+人材マネジメントシステムとして活用可能
    ・有償で利用可能

    こんな人におすすめ:
    社員教育、スキル管理、評価制度を一元管理したい企業。

    https://www.totara.com/

    関連リンク:
    企業向けLMS「Totara Learn」とは?人材育成に効く機能と導入メリットを徹底解説

    3-4. Chamilo LMS(シャミロ)

    画像出展元:The Chamilo Association

    Chamiloは、ベルギー発のオープンソースLMSで、軽快な動作とシンプルな操作性を特徴としています。中小規模の教育機関やNPO団体、企業研修などで広く利用されています。インストールが容易で、サーバー負荷が軽く、学習者が直感的に利用できるデザインが好評です。SCORM(eラーニング標準規格)対応のため、外部コンテンツとの互換性も高く、短期間での導入にも向いています。

    主な特長:
    ・軽量・シンプルで高速動作
    ・テスト・アンケート・フォーラム機能を標準搭載
    ・SCORM対応で他LMSとの互換性あり
    ・多言語対応・無料で利用可能
    ・ライセンス費は無料

    こんな人におすすめ:
    中小規模の教育機関や、シンプルで低コストなLMSを求める団体。

    https://chamilo.org/en/

    3-5. OpenOlat(オープンオラット)

    画像出展元:frentix GmbH社

    OpenOlatは、スイス発のオープンソースLMS。教育機関から企業研修まで幅広く利用でき、柔軟で拡張性の高いオンライン学習環境を提供します。

    主な特徴:
    ・コース作成・課題・テスト・成績管理を一元化
    ・チャットや会議ツール連携で協働学習を支援
    ・安定性とセキュリティに優れたスイスの品質
    ・ライセンス費は無料

    こんな人におすすめ:
    自社や学校のニーズに合わせて柔軟に運用できる、信頼性の高いオープンソースLMSを探している方。

    https://www.openolat.com/

    3-6. Open edX(オープンエデックス)

    画像出展元:Axim Collaborative

    Open edXは、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が開発したオープンソースLMSです。世界中の大学や企業で利用され、大規模オンライン学習を支える柔軟で拡張性の高いプラットフォームです。

    主な特徴:
    ・大規模コースに対応する高いスケーラビリティ
    ・動画・クイズ・ディスカッションなど多彩な学習コンテンツ
    ・学習データの分析・進捗管理が可能
    ・自由にカスタマイズ・外部ツール連携が可能
    ・ライセンス費は無料

    こんな人におすすめ:
    多人数向けのオンライン教育や研修を自前で構築・運営したい教育機関や企業。

    https://openedx.org/

    3-7. Open LMS

    画像出展元:Open LMS

    Open LMSは、Moodleをベースにしたオープンソースの学習管理システム。教育機関や企業研修に最適で、柔軟なカスタマイズと運用のしやすさが特長です。

    主な特徴:
    ・多拠点・多部門の一元管理に対応
    ・学習パスや自動化で個別最適化を実現
    ・詳細なレポート・分析機能を搭載
    ・eコマース対応でコース販売も可能
    ・モバイルや外部ツールとの連携も容易
    ・ライセンス費は無料

    こんな人におすすめ:
    多様な受講者を一括管理しつつ、柔軟にカスタマイズできる高機能LMSを求める教育機関や企業。

    https://www.openlms.net/jp/

    4. 失敗しない!オープンソースLMSの選び方

    自社や学校に最適なLMSを選ぶには、以下のポイントを確認しましょう。

    ポイント1:操作性・使い勝手はどうか
    まず重要なのは、管理者や受講者が使いやすいかどうかです。

    画面デザインやメニュー構成、コース作成の手順などが直感的で分かりやすいLMSを選びましょう。特に、研修担当者や講師が日常的に操作する場合は、操作のしやすさが運用負担を大きく左右します。

    ポイント2:必要な機能・テンプレートはあるか
    学習コースの配信、テスト・レポート提出、受講履歴の管理、認定証発行など、自社や学校で必要な機能が標準で備わっているかを確認しましょう。

    また、コースのテンプレートやプラグインが充実しているLMSを選ぶと、導入後のカスタマイズがスムーズです。

    ポイント3:カスタマイズ性はあるか
    オープンソースLMSの強みは「自由に改修できること」です。

    デザインを自社ブランドに合わせたい、外部システムと連携したい、といった要望がある場合は、ソースコードを変更しやすく、APIが整備されているLMSを選ぶとよいでしょう。開発パートナーに依頼して拡張する前提なら、技術的な情報や開発者ドキュメントが公開されているかも要チェックです。

    ポイント4:サポート体制の充実度
    オープンソースは基本的に無料ですが、導入や運用を支援してくれるサポート会社があるかどうかが安心のポイントです。

    特に、トラブル対応やアップデート、セキュリティパッチの管理などは専門知識が必要になるため、MoodleやOpen LMSのように公式パートナーや運用代行サービスがあるLMSを選ぶと失敗が少なくなります。

    ポイント5:そのオープンソースLMSを扱っている信頼できる業者がいるか
    オープンソースLMSは、ソフトウェア自体は無料で使えるものの、導入・運用には専門知識やサポートが不可欠です。そのため、信頼できる業者が存在するかどうかも重要な選定ポイントです。業者によっては、インストール・カスタマイズ・トラブル対応・アップデートの支援などを提供しており、導入後の運用の安定性や教育効果にも大きく影響します。特に社内に十分なITリソースがない場合は、サポート体制の整った業者の存在が失敗を防ぐカギとなります。

    オープンソースLMSを選ぶときは、「無料だから」だけで決めず、操作性・機能・カスタマイズ性・サポート体制の4つをバランスよく比較することが大切です。

    自社や組織の運用目的に合ったLMSを選べば、学習効果を高めながら、長く安定して活用できます。

    5. オープンソースLMSとしてのMoodleのデメリットを埋める方法

    オープンソースLMSは自由度が高くコストを抑えられる反面、サーバー運用やデザイン、サポート面で課題を感じることもあります。しかし、これらの弱点は工夫や外部サービスの活用によって解消できます。

    ここでは、オープンソースLMSのひとつMoodleを例に挙げてより安心・快適に運用するためのポイントを紹介します。

    関連リンク:
    【Moodle基本講座】Moodleとは?

    5-1. サーバー構築・運用の負担を減らす

    課題:
    Moodleはオープンソースであるため、自社でサーバー環境を構築・運用する必要があります。特にセキュリティ対策やバックアップの仕組みを整えるには、一定のITスキルが求められます。

    解決策:
    Moodleを専門的にホスティング・運用する業者を利用することで、サーバーの管理負担を大幅に軽減できます。また、AWSやAzureなどのクラウド環境にMoodleを構築すれば、自動スケーリングやバックアップも容易に行えます。近年は「Moodleクラウド版(MoodleCloud)」も提供されており、初期構築なしで運用を開始することも可能です。

    5-2. デザイン・UIを改善して操作性を高める

    課題:
    標準のMoodleは機能性重視の設計で、見た目がシンプルすぎると感じるユーザーも多いです。また、学習者側のナビゲーションが複雑に感じられる場合もあります。

    解決策:
    Moodleのテーマ機能を活用し、デザイン性の高いテーマを導入することで、操作性と視認性を改善できます。たとえば、人気のテーマ「Boost」「Adaptable」「Fordson」などは、スマートフォン対応やダッシュボードのカスタマイズが簡単に行えます。さらに、CSSやJavaScriptを調整して、自社ブランディングに合わせたデザインにすることも可能です。

    5-3. プラグインで機能を強化する

    課題:
    標準のMoodleは多機能ですが、企業研修やスキルマネジメントなど、より実務的な機能を求める場合には物足りなさを感じることもあります。

    解決策:
    Moodleには世界中の開発者が提供するプラグインが数千種類以上あります。

    例として、以下のような拡張が可能です。

    分類 プラグイン例 機能概要
    コース管理 Completion Progress 学生のための時間管理ツール
    コミュニケーション BigBlueButton オンライン会議との連携
    スキル管理 Competency Framework 能力評価やスキルマッピング
    分析・レポート Configurable Reports カスタムレポート作成ツール

    プラグインを適切に選定・設定することで、Moodleをより高度な学習管理プラットフォームに進化させられます。

    Moodleのプラグインの種類は?

    5-4. サポート体制を補う

    課題:
    オープンソースであるため、トラブル時に「公式サポート窓口」が存在しない点はデメリットといえます。

    解決策:
    国内外には、Moodle専門の導入支援・保守サポートを提供する企業が多数あります。

    日本語サポートを提供するパートナーを選べば、障害対応・アップデート・カスタマイズ相談まで一括で任せることが可能です。また、Moodle.orgでは世界中のユーザーが質問・回答を投稿しており、オープンな情報共有コミュニティを通じて解決策を見つけることもできます。

    6. まとめ

    オープンソースのLMSは、柔軟なカスタマイズ性と高い拡張性を兼ね備えた、学習管理システムの有力な選択肢です。ライセンス費用を抑えながら、自社や教育機関のニーズに合わせた最適なオンライン学習環境を構築できる点が大きな魅力です。特に、世界中で利用されているMoodleは、信頼性・機能性・コミュニティの充実度のいずれも優れており、代表的なオープンソースLMSとして高い評価を得ています。

    一方で、サーバー構築やアップデート管理、カスタマイズ対応など、運用面での課題が生じる場合もあります。そのため、LMSを長期的に安定運用するには、専門知識と実績を持つパートナーのサポートが欠かせません。

    株式会社ヒューマンサイエンスは、Moodle公式パートナーとして、導入支援から設計・カスタマイズ、保守運用までをワンストップで提供しています。教育機関・企業研修・自治体など、さまざまな導入実績をもとに、最適なオープンソースLMS環境の構築を支援します。

    「オープンソースLMSを導入したい」「Moodleを活用して自社の教育体制を強化したい」とお考えの方は、ぜひヒューマンサイエンスにご相談ください。専門スタッフが、お客様の課題や目的に合わせた最適なLMS導入・運用プランをご提案します。

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