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2024.07.08

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学習管理システム(LMS)とは?~基本機能から導入効果、おすすめシステムまで~

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    学習管理システム(LMS)とは?~基本機能から導入効果、おすすめシステムまで~

    インターネットの回線速度が飛躍的に向上したため、以前では扱えなかったような動画やアニメーションをeラーニングのコンテンツとして利用できるようになりました。また、コロナ禍によりオンライン会議システムが一般化しました。その結果、多くの人たちはリモートでeラーニングを受講するようになっています。そのeラーニングを支えているのが「学習管理システム」です。この記事では、その学習管理システムの基本的な知識やメリット、具体的な導入の効果、そしておすすめのシステムについてご紹介します。


    1.学習管理システムとは?

    学習管理システムとは?

    学習管理システムは「LMS」(Learning Management System)と呼ばれています。LMSは、eラーニングの教材や学習状況を一元管理するITツールです。主に次のような機能を持っています。

    教材の登録と配信 学習教材はLMSに登録され、受講者はLMSにログインして教材にアクセスし学習します。
    受講者の登録と管理 受講者の情報をLMSに登録し管理します。その情報を基にして、個別の受講状況を管理します。
    学習進捗の追跡と記録 受講者の学習状況をLMSに記録し、成績を管理します。
    テストの作成と実施 LMSにテストを作成し、受講者に提供します。
    成績の集計と分析 テストの結果など受講者の成績をLMS上で集計し、分析します。
    コミュニケーションツール LMSは、掲示板やチャットなどを通じて講師と受講者、または受講者同士のコミュニケーションをサポートします。

    こうした機能によって、教育機関や企業は効率的な学習環境を提供できます。でも、LMSにも欠点と言えるものもいくつかあります。以下にご紹介します。

    導入・運用コスト

    LMSにはサーバーを用意するための初期導入コスト、またサーバーを運用するための運用コストがかかります。マニュアルの作成、カスタマイズやトレーニングなども検討する必要があります。

    複雑さ

    LMSは多くの機能を持っているため、使いこなすには学習が必要です。ある程度、専門の担当者を設けることが求められます。

    技術的な問題

    LMSではシステム上の問題が発生することがあります。学習が中断される可能性があります。

    こうした点を考慮しながら、LMSの導入を検討する必要があります。


    2. 学習管理システムの導入がおすすめのケース

    学習管理システムの導入がおすすめのケース

    すべての学習のシーンでLMSの導入が求められるわけではありません。ここでは特にLMSがおすすめのケースを3つご紹介します。

    【ケース1】受講者が数万人の大規模なケース

    ある大学では、通信での指導を受講している約85,000人の課題提出を郵送で行っておられました。これには、多くの時間と郵送費が発生してしまいます。また、送付先を間違えてしまい受講者に届かない、ということも起こりえます。誰に郵送したか、提出したのは誰かということを別ファイルで管理することも必要です。このような、受講者が数万人を超えるような大規模なケースでLMSを導入することに多くのメリットがあります。

    LMSによってどのようにプロセスが変わるでしょうか。例えば、教師はLMS上の特定の場所に課題を置きます。受講者はLMSにアクセスし自分に与えられた課題をダウンロードします。課題が終了したら、それをLMSの指定の場所にアップロードします。教師はアップロードされた課題を評価します。教師は誰が課題を提出したかどうかを一覧で確認します。未提出の受講者だけに提出を促すメールを送ることもできます。LMSによって、時間と費用を大幅に節約することができます。

    【ケース2】資格の認定試験のケース

    ある特定の資格を認定するための認定試験というものがたくさん存在します。多くの人に資格を取得してもらうためには、なるべく多くの試験会場を設けなければなりません。もし、東京と大阪にしか試験会場がないなら、受講者には多くの旅費が必要となります。一方で、試験を実施する側も、試験会場が増えればそれだけ運用のための経費がかかることになります。このような資格を認定する試験のケースではLMSを導入することに多くのメリットがあります。

    LMSによってどのようにプロセスが変わるでしょうか。ある認定試験では、プレゼンテーションと筆記試験の2つを実施しています。まず、プレゼンテーションはLMS上からオンライン会議システムで行います。そのプレゼンテーションを2人の審査官が見て質疑応答を行い、評価シートをLMSに登録します。次に審査官はLMSの課題機能を使って問題を作成し、受験者に回答してもらいます。審査官はその回答を確認し、合否を決定してLMSのメッセージ機能を使って事務局に知らせます。その後、事務局はLMSのメッセージ機能で受験者に合否を知らせます。

    このように認定試験をオンライン化することにより、受講者は試験会場に移動することなく自宅で受験することができます。また、審査側も多くの試験会場を設ける必要がなくなります。加えて、評価シートや課題などが一元管理され、内部での共有が簡単になります。

    【ケース3】教育機関、医療機関の方たちに情報を提供するケース

    教師や医師、看護師など、教育機関、医療機関の方たちは毎日を忙しくしておられます。その中で、日々進歩している様々な技術を学んでいかなければなりません。そのための情報の提供の仕方として、刊行物や図書を発行したり、セミナーや勉強会などを行ったりしています。特に、セミナーや勉強会の場合は、決まった日時に、決まった場所に行かなければなりません。忙しい中で、そうしたものに参加することはなかなか難しいことになります。このようなケースではLMSを導入することに多くのメリットがあります。

    LMSによってどのようにプロセスが変わるでしょうか。ある学会では、LMSを活用して学会の会員向けに、新しい情報の提供とセミナーの開催を実施しています。会員は時間や場所の制約を受けず、自分のペースで学ぶことができます。また、オンライン会議システムを使ったセミナーには、場所を選ばず参加することができます。更に、LMSでは教材ごとの受講者数、セミナーごとの参加数を把握できるので、その参加状況によって、教材やセミナーの内容を見直し、より多くの方たちに利用してもらえるものとなるように努めています。


    3. 学習管理システムの導入効果

    学習管理システムの導入効果

    学習管理システム導入のおすすめケースでも具体的な導入効果を紹介しましたが、もう少し広い範囲で、特に対面での集合研修と比較した際の学習管理システムの導入効果について説明していきます。加えて、学習者側・管理者側の双方の視点に分けてみました。

    ◆学習者側のメリット

    ・学習した実績が記録されます
    教材の配信や受講は基本的にLMSで管理されているため、個人の学習履歴や成績はすべてサーバー等に記録されます。記録されたデータはアクセス権を持っている講師や管理者が参照できます。

    ・いつでもどこでも自分のペースで学習できます
    日時と場所が決められている集合研修と違い、モバイルデバイスとインターネット環境さえあれば、いつでもどこでも学習が可能です。自分のペースで自由に学習できることは大きなメリットです。気軽に学習できる分、“学びの習慣化”にもつながります。

    ・何度でも復習できます
    集合研修はその日限り、時間が来れば終了です。テキストは手元に残っても、「教えてもらう」機会は一度きりです。一方、LMSを使えば繰り返し受講が可能なので、理解できるまで徹底的に反復学習することができます。

    ◆管理者側のメリット

    ・大勢の学習者に均質的な教育を提供できます
    集合研修では一回あたりの参加人数が限られます。また、同じテキストを使っても講師によって“教育の質”にムラが生じることがあります。LMSを使えば、参加者の人数に関係なく、まったく同じ教育内容を届けることができます。

    ・集合研修に比べて低コストで実現できます
    LMSを導入したある企業が試算を行ったところ、同社がLMSを使って始めた教育プログラムを集合研修で行うと仮定した場合、LMSの約4倍ものコストがかかるという結果が出ました。

    ・教材の調達方法が多様になります
    LMS上で使用する教材の調達方法は、①既製品を買う、②オーダーメイドする、③既製品をカスタマイズする、④自社で制作(内製と表記されることも多い)するなど、選択肢は多岐にわたります。これらを組み合わせることで、オリジナリティを出しやすく、理想的な教育プログラムを追求することが可能です。


    4. おすすめの学習管理システム「Moodle」とは?

    おすすめの学習管理システム「Moodle」とは?

    ここで、おすすめの学習管理システムをひとつご紹介します。それは「Moodle」(ムードル)です。
    Moodleは、ライセンス料無料のオープンソース型の学習管理システムです。教育現場だけでなく企業やさまざまな団体組織でも広く使われています。

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    メリット1:ライセンス費用が不要、コストメリットあり

    Moodleを利用するのにライセンス料がかかりません。無料で利用できます。一方、SaaS型LMSはライセンス料が必要になります。もし1か月に一人100円のライセンス費がかかるとすると、1,000人で1年間の費用は120万円にもなります。Moodleの場合、公式サイトから最新のMoodleのアプリケーションを無料でいつでも入手できます。無料だからといって他のLMSに比べて質が劣るわけではありません。必要な機能が十分備わっています。利用する人数に制限はありませんので、100人でも10万人でも利用することができます。

    メリット2:大規模で活発なコミュニティを活用

    開発者や貢献者の大規模で活発なコミュニティがあります。ソフトウェアの改善や改良に継続的に取り組んでいます。「初心者による質問フォーラム」では、使っていてわからないことを質問すると回答が返ってきます。また、「サイトのセキュリティに関するフォーラム」では、Moodleサイトを安全に運用するための情報交換が行われています。誰でもMoodleの発展のために協力し合うことができます。

    メリット3:セキュリティ

    セキュリティ面についてはMoodleの開発者たちがソースコードを監視し、バグを検出し、確立されたプロセスを通じて迅速に修正して、脆弱性を減らす継続的な取り組みが行われています。セキュリティ上で注意が必要なことが発生した場合は、セキュリティアラートがオンラインで掲載されたり、登録ユーザーにはメールアラートが送られたりします。すぐに情報が共有されるようになっています。

    メリット4:独自の教育体制に合わせて変更・拡張(カスタマイズ)が可能

    Moodleはソースコードが公開されているので、自分で欲しい機能を開発して組み込むことができます。また、2,200個を超えるプラグインと呼ばれる拡張モジュールがMoodle.orgから無償で提供されています(2024年6月時点)。それらを活用することによって、独自の教育体制に合ったeラーニングの環境を作ることができます。

    メリット5:独自の環境に構築することができます

    機密性の高いeラーニング教材を扱うので、独自のLMSの環境を作り、データもすべて自分たちで管理したい、という場合があります。社外秘のような教材を使って社員教育したいときなどは、Moodleは理想的です。社内のオンプレ環境にLMSを構築し、インターネットにも接続させない、という利用方法も可能になります。

    Moodleの導入は無料ですが、インストールするためのサーバー環境は別に自分たちで用意しなければなりません。また、セキュリティパッチの適用や、バージョンアップも自分たちで行う必要もあります。それらを自前で準備できない場合は、日本のMoodle公式パートナーを利用することをお勧めします。Moodle公式パートナーは、収益の一部をMoodleの開発や運用のために提供しています。


    5. まとめ

    デジタル技術の進歩と教育の領域の融合によって生まれた、革新的な学習手法であるeラーニング。そして、2000年代にはeラーニングを支えるLMSの利用が一層拡大し、さまざまな教育現場で活用されるようになりました。

    時を同じくして、弊社株式会社ヒューマンサイエンスも、国内におけるeラーニングの草創期から教材作成に携わり、20年以上に及ぶ実績を築いてきました。その豊富な実績に基づいた正しいノウハウを、ぜひ皆さまのビジネスにお役立ていただければと思います。LMSの導入、教材制作、教材の多言語化など、eラーニングの様々なソリューションを提供しております。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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