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2023.07.10

ノウハウ

eラーニングの効果とは? 学習効果を上げるポイントと、導入後の注意点

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    Moodle導入支援・運用サービス
    eラーニング教材制作サービス

    学習のスタイルやアプローチに革命をもたらしたeラーニングは、テクノロジーの進歩とともに、よりフレキシブルに活用の場を広げ、企業教育でも積極的に活用されています。
    本記事では、企業教育におけるeラーニングの効果とメリットを整理し、多くの利用者がその恩恵を受ける理由を改めて考えてみたいと思います。
    さらに、eラーニングの学習効果を高めるポイントや、導入後に注意すべき点も解説し、深い学びを実現するためのヒントとコツをご紹介します。


    1.eラーニング導入で期待できる効果とメリット

    柔軟性、アクセス性、効率性など、さまざまな魅力を備えたeラーニングは、多くの利用者に学習の機会を与えています。この章では、eラーニングを導入することで得られる効果とメリットを、管理者側と学習者側のそれぞれの立場で解説します。
    ※企業教育におけるeラーニングについては、こちらのページで詳しく解説しています

    〈管理者側が得られる効果・メリット〉


    (1)コストの削減
    eラーニングは、会場の使用料や維持費、講師への謝礼、交通費などの諸経費が不要なので、対面での集合研修などと比べ、多くのコストをカットすることができます。また、教材や資料のデジタル化により、印刷や配布にかかる費用も発生しません。さまざまな工程がスリム化されることで運営にかかわる人員も減らすことができ、人件費の削減にもつながります。

    (2)リソースの活用が効率的
    学習コンテンツや教材を一度作成してしまえば、多くの学習者に対して繰り返し活用することができます。また、教材の修正やアップデートは、データを差し替えれば完了するので、印刷や再配布をする必要がなく、手間が軽減されます。

    (3)学習管理や分析が容易に
    eラーニングのプラットフォームを使えば、学習の進捗や成績、出席情報などが一元管理できます。そのため、学習者の状況や成績をリアルタイムで把握し、必要なサポートやフィードバックを適切に提供することができます。

    (4)一人ひとりに最適な学習プランを提供できる
    eラーニングプラットフォームは、学習者のデータや成績を収集し、分析する機能も備えています。管理者はそのデータに基づき、傾向や課題を把握し、最適な学習プランや教材を提供することができます。その結果、一人ひとりの学習成果のアップにもつながります。

    〈学習者側が得られる効果・メリット〉


    (1)学習する場所や時間に縛られない
    時間や場所に制約されることなく、自分のスケジュールに合わせて学習ができます。学習プラットフォームにアクセスすれば、移動中や外出先など、どこでも手軽に学習が始められ、すきま時間の活用にもつながります。

    (2)分からない部分は何度も復習可能
    学習者自身が進行のペースを調整できます。難しい部分を繰り返し学習することも、理解できた部分を早く進めることも可能です。個々の学習スタイルや能力に合わせて、柔軟に学べることが魅力です。

    (3)豊富なコンテンツで学習効果アップも
    eラーニングは、多種多様な形式の学習コンテンツが用意されています。学習内容に合わせて、動画やオーディオ、インタラクティブな教材、オンラインテストなど、さまざまなスタイルで知識を身につけることができ、学習効果の向上やモチベーションアップも期待できます。

    (4)学習の進捗状況や弱点を把握しやすい
    eラーニングプラットフォームでは、学習の進捗状況や成績が可視化されるので、自分の学習の進み具合や弱点を把握することができます。その結果、改善点を特定し、より効果的な学習に取り組むことが可能です。

    このように、eラーニングは、管理者側と学習者側のそれぞれに大きなメリットがあることがわかりました。加えて特筆したいのは、eラーニングは双方のコミュニケーションの機会も提供できるということです。オンラインフォーラムやチャット、ビデオ会議などを通じて、講師やチューター(教材に関する質問に回答する人)と交流し、さまざまなサポートが受けられるのは、学習者にとって、とても心強いものです。
    また、管理者側も、学習者の“生の声”を直接聞くことができるので、より的確なアドバイスを提供することが可能になります。

    eラーニングは、現代の学びの要求に応える柔軟性と効率性を兼ね備えた、「進化し続ける学習スタイル」として、ますます存在感を高めています。

    2.eラーニングの学習効果を、より活かすために

    eラーニングを活用し、より効果の高い学習環境を生み出すためには、どのような点を意識すればよいのでしょうか。ここでは、学習効果を高めるための4つのポイントをお伝えします。

    〈ポイント.1〉最適なeラーニングサービスの選定

    eラーニングを利用するには、各社が提供しているeラーニングサービスを導入するのが一般的です。しかし、eラーニングサービスと一口に言っても、その機能や教材(※)、費用などは千差万別。サービスを選定する際は以下の点をチェックし、希望や条件にマッチした最適なものを選びましょう。
    ※教材ごとの特徴については、こちらのページで詳しく解説しています

    (1)コンテンツや機能をチェック
    eラーニングサービスは、サービス形態により、大きく3つに分類できます。
    A.各社から提供されるレディーメイドの教材が提供される
    B.ユーザーが自社で制作した教材をアップロードする
    C.(A)と(B)両方を利用できる
    eラーニングを導入する際は、どのサービス形態が自社に適しているか、必要な教材が提供されているかなど慎重に検討しましょう。また、学習管理できる項目やセキュリティなど、必要な機能や仕様が満たされているかも忘れずに確認します。

    (2)操作性をチェック
    “学習者が使いやすいものを”という視点はもちろん大切ですが、管理者にとっても操作性は外せないポイント。ツールの扱いが難しいと、うまく活用することができず、学習効果が充分に得られない恐れも出てきます。まずは無料のトライアル版を利用し、eラーニングサービスの操作性をしっかり確認しましょう。

    (3)費用対効果をチェック
    機能性や操作性を重視するあまり、自社が求める以上のスペックを選んでしまうケースがあります。その場合、充分に使いこなすことができないばかりか、費用がかさみ、費用対効果が低くなる可能性も。まずは、eラーニングを導入する目的やゴールを明確にし、無駄な設定をしないように注意しましょう。そして、条件を満たしたサービスの中から、より費用対効果の高いものを選ぶことをおすすめします。

    〈ポイント.2〉受講に関するルールや仕組みを整備する


    導入するeラーニングサービスが決まったら、受講にあたってのルールや仕組みを検討し、管理者側、学習者側がともに活用しやすい体制を整備しましょう。受講時間や学習目標、サポート体制など明確なガイドラインを設定することで、質の高い学習環境を提供することができ、学習者の負担やストレスの軽減につながります。また、学習の成果や達成感を可視化する仕組みをつくれば、学習へのモチベーションアップや成績向上も期待できそうです。

    〈ポイント.3〉実践的な研修と組み合わせる


    eラーニングで習得した知識やスキルは、演習や実地トレーニングといった実践的な研修と組み合わせることで、実際の業務により役立てることができます。学習者はeラーニングでの学びを活かし、対応力や応用力を身につけることができるでしょう。さらに、研修を通して“知識のアウトプット”を行うことにより、学習の定着度アップも図れます。

    〈ポイント.4〉学習者の習熟度に応じたフォローアップを行う


    学習者は、それぞれに学習のペースやスタイルがあり、習熟度も異なります。そのため、学習者の習熟度や理解度に合わせて、個別にフォローアップを行うと、より学習効果が上がります。具体的な指導やアドバイスにより、学習者が直面する問題や悩みを解消することで、学習の質が高まり、挫折や脱落を防ぐことにもつながります。各々が自主的に学ぶスタイルのeラーニングでは、学習者一人ひとりへのサポートがもう一つのポイントです。

    3.導入後の注意点 〜「不満の声」を見逃さないで〜

    eラーニングを導入後、管理者は学習者からさまざまな感想を伝えられることがあります。その中には、不満や悩みの声もあるかも知れません。しかし、その声は学習環境をよりよいものにアップデートする機会を与えてくれます。
    この章では、eラーニングに対してよくある「不満の声」をピックアップし、不満を解消するための方法をご紹介していきます。

    〈不満の声.1〉学習へのモチベーションを保つのが難しい


    (解決例)
    学習者同士や教員とのコミュニケーションの機会を設けることをおすすめします。
    オンラインフォーラムやグループディスカッション、定期的なビデオ会議などを通じて、交流や情報共有を促進しましょう。わからない部分が解消できたり、相手の学習する姿に刺激を受けて意欲が高まったりと、相互のサポートやモチベーションの鼓舞に役立ちます。


    〈不満の声.2〉実務に直結するようなコンテンツが少ない


    (解決例)
    eラーニングでの学習に加え、実務に即したケーススタディや実践的な演習を学習コンテンツに組み込んでみてはいかがでしょうか。業務状況に近い環境を体験することで、実務における問題解決や意思決定のスキルが磨けるようになります。また、実務経験豊富な専門家をゲストスピーカーとして招き、学習コンテンツやオンラインセミナーに登場させることで、リアルな解説を通して実践的な知識を提供することができます。


    〈不満の声.3〉自己管理や学習計画を立てることが難しい


    (解決例)
    学習管理システムなどを活用して、学習者の進捗状況を定期的に追跡し、サポートすることが大切です。コースの完了率、課題の提出状況、出席状況、テストの成績などをモニタリングし、学習者が目標に向かって進捗できるように、より具体的なアドバイスを提供しましょう。また、学習計画はいつでも柔軟に変更できるように意識し、学習者の能力に合った無理のないスケジュールを組むようにしましょう。


    〈不満の声.4〉モバイルに対応していない


    (解決例)
    eラーニングをモバイルデバイスで利用する人は大勢います。特に忙しい社会人は、通勤や移動中のすきま時間を学習に充てるケースが多く見られ、スマートフォンをはじめとしたモバイルデバイスは重要な学習ツールです。そのため、モバイル対応は必須と言えます。
    もし、eラーニングプラットフォームがモバイルに対応していない場合は、アップデートや代替のプラットフォームの導入を検討してみましょう。
    また、コンテンツがモバイル仕様になっていない場合は、レスポンシブデザインに対応させることにより、モバイルデバイスからでも快適に学習できるようになります。

    4.eラーニングを上手に活用し、社内教育の質の向上を

    絶え間なく状況が変化する現代のビジネス社会では、それに対応するための効果的な教育・研修手段が求められています。その中で、eラーニングの導入は企業にとって大きなメリットをもたらすと言えます。

    しかし、ただ単にeラーニングを導入するだけでは、その恩恵を充分に得ることはできません。本記事でご紹介した学習効果を高めるポイントや導入後の注意点を意識し、学習者の立場に立ったフォローや学習環境の整備を行うことが大切です。

    eラーニングに特化した教育制度の構築や教育企画をサポートするヒューマンサイエンスでは、長年に渡り多種多様な企業さまの課題解決を実現し、豊富な実績を築いてきました。その実績に基づいたノウハウを活かし、社内教育の質の向上と従業員の成長を実現するための、実践的なプランをご提案させていただきます。

    まずは、御社の課題やお悩みをお伺いできればと思います。
    ぜひお気軽にお問い合わせください。

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