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2025.10.28

Moodle

Moodle最新LTSバージョン「Moodle 4.5」とは?~主な機能と改善点を解説!

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    Moodle最新LTSバージョン「Moodle 4.5」とは?~主な機能と改善点を解説!

    世界中の教育機関や企業研修で活用されているオープンソースの学習管理システム(LMS)「Moodle」。昨年2024年12月に、最新のLTS(長期サポート)バージョンとなる「Moodle 4.5」が登場しました。学習者にとってより使いやすく、先生や管理者にとっても運営しやすいように改良が加えられています。
    「Moodle 4.5では何が変わったの?」「運用にどう影響する?」そんな疑問を持つ運用担当者の方へ向けて、Moodle最新LTSバージョンの主な機能と改善点をわかりやすく解説します。


    1.学習支援システムMoodleとは?

    学習支援システムMoodleとは?

    Moodle(ムードル)は、世界中の学校や企業で使われているオンライン学習のためのシステムです。授業や研修をオンラインで進めるときに、教材の配布やテストの実施、学習の進み具合の確認などをまとめて行うことができます。オープンソースで開発されているため、自由に使えてカスタマイズの幅も広く、教育現場から企業研修まで幅広い場面で活用されています。
    さらに、Moodleには「LTS:Long Term Support」(長期サポート)という特別なバージョンがあります。これは、通常のバージョン(約1年半)よりも長い期間(約3年間)にわたってセキュリティ更新や不具合修正が提供されるもので、安心して安定的に使い続けたい学校や企業におすすめの選択肢です。

    【Moodle基本講座】Moodleとは?



    2. Moodleの最新LTSバージョン「Moodle 4.5」の主な機能と改善点

    最新のLTSバージョン「Moodle 4.5」では、AIとの連携や使いやすさの向上など、学習者と管理者の双方にメリットのある改良が盛り込まれています。ここでは、主な新機能と改善点をわかりやすくご紹介します。

    2-1. AIとの連携強化

    Moodle 4.5では、AIとの連携がこれまで以上に進化しました。OpenAIやAzureAIと契約することで、テキストエディタから直接AIを利用できるようになっています。具体的には、AIに文章の生成や要約を依頼したり、説明用の画像を作成したりといったことが可能になりました。これにより、教材作成や学習コンテンツの準備がぐっと効率化され、教育現場や研修担当者の負担軽減につながります。

    AI連携で次のようなことができます。

    AI連携

    テキストエディタからテキスト生成・画像生成が使用できます。

    テキストエディタからテキスト生成・画像生成

    要約機能で、コンテンツを要約することができます。

    要約機能

    プラグイン「AI Text to Image」:OpenAI APIを使用して、AIで生成された画像をリポジトリに直接追加できます。

    プラグイン「AI Text to Image」

    プラグイン「AI Text to questions generator」:OpenAI APIを使用して、プロンプトに応じた質問を生成し、問題バンクに登録します。

    プラグイン「AI Text to questions generator」

    2-2. ユーザー体験の最適化

    学習者にとって使いやすいデザインへの改善も進んでいます。そのひとつが「サブセクション作成」機能です。これにより、コースをより細かく整理でき、学習の流れを見やすく分けることが可能になりました。大きなテーマを複数の小さな単元に分けることで、学習者が自分の進度を把握しやすくなり、学習体験の向上につながります。

    サブセクションを作成することができるようになりました。
    ※利用には管理者による設定が必要です。

    サブセクションを作成

    2-3. 既存機能や操作性の向上・最適化

    Moodle 4.5では既存の機能にも数多くの改善が加えられています。たとえば、課題機能ではUI(ユーザーインターフェース)が改善され、より直感的に操作できるようになりました。さらに、課題そのものの機能も強化され、提出やフィードバックがスムーズになっています。
    また、テキストエディタから画面操作をキャプチャした動画を作成できる機能も追加され、教材作成の幅が広がりました。さらに通知機能も充実し、種類が増えたことで必要な情報をタイムリーに受け取れるようになっています。

    課題機能の改善

    ・課題のデフォルト設定で評定タイプ・評価尺度が設定できるようになりました。

    課題のデフォルト設定で評定タイプ・評価尺度の設定

    ・試行回数と試行許可の自動化が選択できるようになりました。

    試行回数と試行許可の自動化

    そのほか

    ・テキストエディタから画面操作のキャプチャ動画を作成できるようになりました。
    ※利用には管理者による設定が必要です。

    テキストエディタから画面操作のキャプチャ動画を作成

    ・通知の種類(課題の期限・小テスト公開)が増えました。
    【課題】
    - 課題の提出期限到来
    - 課題期限超過
    - 提出期限7日以内

    【小テスト】
    - 小テスト公開予定

    通知の種類


    3. Moodle 4.5へのバージョンアップ・活用は公式パートナーのヒューマンサイエンスにお任せ

    Moodle 4.5へのバージョンアップ・活用は公式パートナーのヒューマンサイエンスにお任せ

    Moodle 4.5では、AI活用やユーザー体験の改善など、多くの新機能が追加されました。しかし実際に導入・運用していくとなると、「自社に合った設定はどうすればよいのか?」「学習者や管理者が使いやすい環境をどう作ればよいのか?」といった課題が生じやすいものです。

    そこで役立つのが、Moodle公式パートナーである株式会社ヒューマンサイエンスのサポートです。公式パートナーとして、最新のMoodleに精通しており、導入計画から環境構築、カスタマイズ、運用支援までトータルでご支援しています。

    たとえば、
    導入前のコンサルティング:目的に合わせた最適なMoodleの活用方法をご提案
    環境構築・カスタマイズ:自社の研修や学習スタイルに合った使いやすいLMSを実現
    運用・サポート:バージョンアップやトラブル対応も含め、安心して使い続けられる体制を提供

    こうしたサポートにより、Moodleをスムーズに導入し、効果的に活用することが可能になります。

    導入事例
    救急看護セミナーをMoodleでオンライン提供 ポータルサイトと連携し負担を軽減
    Moodle導入、eラーニング教材制作事例 RPA活用促進のためにeラーニングを導入
    教員向けMoodleヘルプデスク対応およびマニュアル制作事例「問い合わせ対応時間が10分の1に」


    4. まとめ

    Moodleの最新LTSバージョン「Moodle 4.5」では、AIとの連携強化、学習者の使いやすさを高める機能改善、そして課題や通知などの既存機能のアップデートが実現しました。これにより、教育現場や企業研修の効率化・質の向上がこれまで以上に期待できます。

    しかし、実際にMoodleを導入・運用して成果につなげるには、システム構築や最適な設定、継続的な運用体制づくりが欠かせません。
    ヒューマンサイエンスはMoodle公式パートナーとして、導入コンサルティングから構築、カスタマイズ、運用サポートまでワンストップでご支援しています。

    「Moodle 4.5を活用して自社の学習環境を整えたい」「最新の機能を取り入れて研修を進化させたい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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