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2023.05.16

Moodle
ノウハウ

Moodleのプラグインの種類は?

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    1.Moodleのプラグインとは?

    Moodleは、コミュニティによって開発された学習管理システム(LMS)の1つです。Moodle HQの統計によると2023年4月時点で、サイト数16万以上、ユーザー数3億6千万以上、242の国・地域で利用されています。Moodleのコミュニティは、オープンソース技術とインターネットの力を使って全世界で学習の質を向上させることを目的としています。

    ヨーロッパや日本の大学ではシェアNo.1、教育現場だけではなく世界中のグローバル企業、政府機関その他の組織にも広く導入されています。なぜ、それほど世界中で利用されているのでしょうか。その大きな特徴の一つは、豊富な標準機能に加えられた豊富なプラグインを持っていることです。プラグインとは簡単に言うと「拡張機能」のことで、Moodleに機能を追加するための小さなソフトウェアになります。Webブラウザでも、いろいろな便利な機能がプラグインとして提供されていますがそれと同じです。今、Moodleプラグインディレクトリ(https://moodle.org/plugins/)には2,000以上のオープンソースプラグインがあります。例えば、サイトデザインを変更するテーマ、学生向けのゲーム化されたタスクを作成する機能、またアクセシビリティの改善や、認証をより安全にするための拡張機能などがあります。

    プラグインは原則として単体で動かすことができません。本体となるソフトウェアが必要です。ここではMoodleがその本体となります。他の呼び方として「アドオン」または「アドイン」がありますが、Moodleでは一貫して「プラグイン」(plugins)という言葉が使われています。Moodleでは、世界中の開発者がMoodleをより便利にするプラグインをたくさん開発し提供してくれています。このブログでは、その便利なプラグインについてご紹介していきます。

    2.Moodleのプラグインの種類

    Moodleには、多くのプラグインが提供されていて機能を拡張できるようにしています。以下に、Moodleの主要なプラグインタイプをご紹介します。

    ・ブロックプラグイン
    Moodleの画面上部や左側に表示されるブロックを追加します。例えば、ユーザー情報やコースリスト、カレンダー、HTMLブロックなどを表示することができます。

    ・アクティビティプラグイン
    Moodleの中核となる機能であるアクティビティ(「活動」と呼びます)に追加機能を提供します。例えば、フォーラム、クイズ、課題、WiKi、モジュール等があります。

    ・リソースプラグイン
    Moodleにコンテンツを追加するために使用されます。例えば、テキストページ、ファイル、URL、フォルダー、ブックなどがあります。

    ・テーマプラグイン
    Moodleの外観を好きなデザインに変更することができます。例えば、カラースキーム、フォント、レイアウトなどを変更できます。

    ・言語プラグイン
    Moodleのインターフェイスを別の言語に変えることができます。100以上の言語パックがあります。

    ・認証プラグイン
    ユーザーの認証方法を追加することができます。例えば、LDAP、Shibboleth、CAS、Google OAuthなどがあります。

    ・レポートプラグイン
    Moodleのデータを視覚化するためのツールです。例えば、ユーザー活動ログ、課題提出ログ、アクティビティ参加ログなどがあります。

    ・ウイルス対策プラグイン
    Moodleのサードパーティ製ウイルススキャンツールを使用して、ユーザーがアップロードしたファイルをウイルススキャンすることができます。例えば、Clam Antivirus(略称ClamAV)などがあります。

    ・ポートフォリオプラグイン
    ユーザーがMoodleのコンテンツを保存する宛先として外部ポートフォリオサービスに接続できます。例えば、オープンソースのeポートフォリオであるMaharaなどがあります。

    Moodleのプラグインは、Moodle公式サイト(https://moodle.org/plugins/)からダウンロードすることができます。また、コミュニティから提供されるサードパーティ製のプラグインもあります。

    3.Moodle公式サイト内で紹介されているプラグイン

    Moodle公式サイトにはたくさんのプラグインが紹介されています。その中から目的のものを探すには、目的(Purpose)やプライグインタイプ(Plugin type)のフィルター機能がとても便利です。また、テキスト検索もできます。それぞれのプラグインには、ダウンロード数に加えてお気に入りボタンとその数も表示されています。「お気に入りのプラグイン(Favourite plugins)」から、いくつかをご紹介します。

    ・お気に入りのプラグイン(Favourite plugins)
    https://moodle.org/plugins/report/index.php?report=favourites&p=0&l=50&s=favourited&d=DESC

    1位:Adaptable(お気に入り数:668)
    https://moodle.org/plugins/theme_adaptable
    Adaptableは人気の高い画面テーマで、2万サイト以上で利用されています。豊富なカスタマイズ機能を持っていて、レスポンシブルデザインに対応しています。2カラムの画面テーマとなっています。

    2位:Level Up XP – Gamification(お気に入り数:572)
    Level Up XPを使えば、学習をゲーム化して、学習者が参加したり、コースを完了したりすることがより楽しくなります。ゲーム的な要素を加えることで、コースの完了数が増える効果も期待できます。学習者は、自分の行動に対してポイントを獲得し、進捗状況を可視化し、リーダーボードで他のユーザーと競争し、自分に合ったコンテンツをアンロックすることができます。これによって、学習のモチベーションを維持し、コースを完成度高く終えることができます。

    3位:Moove(お気に入り数:560)
    Mooveは、画面のテーマのひとつです。オンライン学習の環境をよりシンプルで使いやすくすることを目的としています。最適化された直感的なレイアウトを備えていて、学習活動とコンテンツに焦点を当てています。よりクリーンで統一されたプラットフォームが提供され、テキスト、背景、フォントなどが統一されるため、より使いやすく、楽しい学習体験を提供します。

    4位:インタラクティブコンテンツ – H5P(お気に入り数:507)
    H5P(HTML5Package)を使えば、無料でリッチなコンテンツを作成して追加することができます。インタラクティブなビデオ、クイズ、コラージュ、タイムラインなどの様々な種類のコンテンツを作成できます。H5Pを使う大きな利点の1つは、多様なインタラクティブなコンテンツにアクセスできることです。
    また、H5Pのもう1つの大きな利点は、コンテンツを簡単に共有して再利用できることです。コンテンツを再利用するには、編集したいH5Pをダウンロードして変更を加えるだけです。例えば、新しい言語に翻訳したり、新しい状況に合わせたりすることができます。

    5位:Custom certificate(お気に入り数:422)
    このプラグインを使うと、Webブラウザを通じて完全にカスタマイズされた証明書を動的に作成することができます。PDF証明書を生成する際にも、Webブラウザを利用することができます。

    ここまでは上位1位から5位まででした。この後は、お客さまからのご要望などがあったものなどを含め、おすすめのプラグインをご紹介します。

    20位:Zoom meeting
    https://moodle.org/plugins/mod_zoom
    Zoomは、承認されたユーザーがオンライン会議やウェビナーを主催できるビデオおよびWeb会議プラットフォームです。このZoomをMoodle上で利用することができます。ビデオ通話やミーティングの作成だけでなく、同期、バックアップ、および復元を簡単に行うこともできます。これを活用するなら、学生とのコミュニケーションを図るだけでなく、オンライン上でビデオによる指導を行うことができるようになります。

    36位:Microsoft Wordファイルのインポート/エクスポート(問題形式)(お気に入り数:172)
    https://moodle.org/plugins/qformat_wordtable
    Wordファイル(.docx形式)からMoodleに問題(画像や方程式を含む)をインポートしたり、MoodleからWordファイルに問題をエクスポートしたりすることができます。

    42位:Offline Quiz(お気に入り数:163)
    https://moodle.org/plugins/mod_offlinequiz
    紙と鉛筆を使った多肢選択問題に対応します。まず、多肢選択問題をMoodleの小テストに追加します。質問リストからプラグインを使用して、PDF(DOCX)の質問シートと回答フォームを作成します。問題用紙と解答用紙を印刷し学生に配布し、学生は解答用紙に正しいと思う解答に印を付けます。教師は記入済みの回答フォームをスキャンし、結果の画像をOffline Quizにアップロードします。スキャンされた回答フォームは、プラグインによって自動的に評価および採点されます。必要に応じて、教師は、生徒のミスやスキャンの質の悪さが原因で発生した可能性のあるエラーを修正します。回答の結果は自動的に評価および評定することができます。

    172位:PDFアノテーション(お気に入り数:69)
    https://moodle.org/plugins/mod_pdfannotator
    PDF形式の学習教材に対する質問、コメント等を直接文書に挿入することができます。質問された内容やコメントは、学生、教師の全員が閲覧・回答できるため、講義スライドやスクリプトなどのPDF学習教材を迅速かつ具体的に改善していくことが容易になります。

    ・Microsoft 365のプラグイン
    https://moodle.org/plugins/browse.php?list=set&id=72

    Microsoft 365と連携するためのプラグインがたくさん提供されています。
    - Microsoft 365 Integration
    - OpenID Connect
    - Teams Meeting
    - Microsoft OneNote

    こちらはヒューマンサイエンスのオリジナルプラグインです。

    ・動画Playerプラグイン(HSビデオ)
    https://hs-learning.jp/service/lms/moodle/plugin/
    動画の閲覧状況を評定として記録するプラグインです。動画の閲覧状況を評定として記録したい方にお勧めです。次のようなことができます。
    - 映像の閲覧状況を評定として記録します。
    - 再生合計時間を100%として、何%まで閲覧したかを評定として記録していきます。
    - 前回閲覧を停止した位置から再生を開始できます。
    - 設定によって、再生したところまでしか早送り・巻き戻しができないようにすることが可能です。

    プラグインを開発するためのジェネレーターというものがあります。
    ・Moodle plugin skeleton generator
    このツールを使うと、プログラミングに詳しくない人でも、簡単にMoodleの拡張機能を作ることができると言われています。必要な機能を選択するだけで、自動的にプログラムの雛形が作成されるそうです。
    https://moodle.org/plugins/tool_pluginskel

    4.Moodleでプラグインを利用するメリットと注意点

    ここではプラグインを利用する際の全体的なメリットと注意点について紹介します。

    ・メリット
    プラグインを使用すると、新しい活動、新しいレポート、認証連携、外部システム連携など、Moodleの標準機能にはないいろいろな機能を利用することがきます。ほぼ、無料でそれらを手に入れることができます。

    教務システムやHRシステム、ポートフォリオと連携するなら、学習管理システムの運用を一層効率化できます。大学の多くは教務システムを使って学生の管理や履修項目の管理を行っています。そうした情報をMoodleに連携させるなら、二重に管理する必要がなくなります。これは企業におけるHRシステムについても同様です。

    ・注意点
    そのプラグインが、これから導入する、またはすでに導入しているMoodleのバージョンに対応しているかどうかを確認する必要があります。特にMoodleがメジャーバージョンアップした際など、プラグイン側が追い付いていないことがしばしばあります。あるテーマを利用していたが、バージョンアップされたMoodleに対応していないためにテーマを変更しなければならなくなった、ということが実際に生じています。

    バージョンが対応していても、期待どおりに動作するかどうか、事前にテスト環境を使ってテストすることが望ましいと言えます。またプラグイン自体も、脆弱性対応やバク対応のためにバージョンアップされるので、利用開始後も開発元の情報をご確認することは大切です。

    「このプラグインは本当に信頼できるのか」と考えることがあるかもしれません。その際は、そのプラグインが最後にリリースされてからどれくらい経っているか、いくつのMoodleサイトにインストールされているか、何回ダウンロードされたか、などの情報を参考にすることができます。また、一番下にあるComment欄には、実際の利用者や他の開発者からのコメントが書かれていることがあるので、“口コミ”の感覚でそれらを確認することも助けになるでしょう。

    プラグインのインストールについて、参考になる情報がMoodle公式サイトから出されていますので、どうぞ一度参照してみてください。
    https://docs.moodle.org/401/en/Installing_plugins


    5. まとめ

    Moodleは標準機能に加えて、プラグインを有効に活用することで教育プラットフォームとしてより良く活用できることがわかりました。それでもMoodleを最大限活用していくにはMoodleの公式パートナーの手を借りるのが良いでしょう。

    日本に置いてMoodleの公式パートナーは数社ありますが今回は豊富な実績をもつ株式会社ヒューマンサイエンスを紹介します。

    5-1. ヒューマンサイエンスとは

    ヒューマンサイエンスはMoodleの公式パートナーです。2017年に、オーストラリアのMoodle本部より認定を受け、Moodle公式パートナーとなりました。Moodle の構築・開発のノウハウ・実績がある企業だけが認定されます。認定企業は世界各地に存在しますが、日本では、数社しか存在しません。
    そしてこれまで培ってきたノウハウと国内運用実績№1(プロジェクト:700件以上、企業・学校・団体:80事例以上)を活かし、Moodleの導入から運用支援までのトータルソリューションを提供しております。

    次からはヒューマンサイエンスの提供するサービスについて段階ごとに説明していきます。

    5-2. 導入設計

    <クライアントの状況をヒアリング・提案>
    お客様が行いたい教育フローを実現するためのMoodle設定支援を行います。
    Moodleには豊富な機能があるため、使用方法を想定して、学習者にとって使いやすくいたします。 Moodleの設定により、機能を表示/非表示にすることができます。

    • ・要件定義
      eラーニング導入にあたってお客様が実現したいことをヒアリングし、仕様詰めを行います。
    • ・eラーニング運用業務プロセス構築支援
      eラーニング運用には、コース登録、ユーザーへの連絡、配信、効果測定など様々な業務が発生します。導入・運用を成功させるために、業務フローの構築をお手伝いします。
    • ・デモサイトの構築
      デモサイトを立ち上げ、お客様に実際のMoodleの動きをご確認いただきながら、設定・機能をチューニングしていきます。

    <Moodle構築>
    Moodleをインストールし、使用できる状態にします。
    オンプレミス(自社保有、自社運用)はもちろん、AWSやAzure等のクラウドへの構築も行います。
    ご使用中の既存システムからMoodleへのリプレイスも行っています。

    • ・ハードウェアのスペックの選定
      利用者数や利用の仕方によって決定します。
    • ・ミドルウェアのインストール
      apache(Nginx) php(php-fpm) postgresqlなどのオープンソースのミドルウェアをインストールします。
    • ・Moodleのインストール
    • ・Moodleの設定
      利用想定に基づきMoodleの設定をします。
    • ・カスタマイズ、プラグイン開発
      Moodleの標準機能だけでは実現が難しい機能を、カスタマイズ・プラグイン開発を行います。

    また、e-CoreLea(イーコアラー)というクラウドサービスも提供しております。
    Moodleがインストール・構築済みの環境をご使用いただけますので、お客様によるサーバ・ネットワークなど準備・構築、インストール・初期設定などは一切不要です。
    動画配信プラン、教材コンテンツ込みプランなどもございます。詳しくはお問い合わせください。

    > Moodleクラウドサービス(e-CoreLea)

    5-3. 運用支援

    <使い方セミナー>
    Moodleの基本的な使い方についてセミナーを行います。
    Web会議システム(Zoomなど)での講義形式で1日5時間程度を想定しています。説明内容は事前準備・ユーザー登録・コース登録・小テスト作成・評定のダウンロード・アンケート作成

    <運用マニュアル>
    Moodleの使用方法についてチュートリアルマニュアルを作成します。
    > Moodle導入・セミナー・マニュアル

    <定期メンテナンス(バージョンアップ)>
    Moodleは、数多くのバージョンが存在します。
    ヒューマンサイエンスでは、バージョンアップをご支援しています。
    > Moodle バージョンアップ

    <問い合わせサポート>
    電話・メールでのMoodleのサポートサービスを提供しております。
    Moodleはオープンソースで無料であることが最大のメリットですが、保守・運用はユーザーの責任となります。
    主な内容は下記のようなものがあります。

    • ・Moodleの操作に対するお問い合わせへの電話・メールでのサポート
    • ・お問い合わせ内容をレポートにまとめたものを月次報告書として納品
    • ・Moodleのバグについては、原因までの調査(修正は別途)

    ※Moodleの操作・運用に関するサポートはもちろん、頻繁にあるMoodleのアップデート
    それに伴うサーバ環境のバージョンアップなどの定期メンテナンス、新機能など新しい情報も提供します。

    > Moodle 保守・運用
    > Moodle導入運用支援 よくある質問

    以上のことから、ヒューマンサイエンスはMoodleの導入から運用サポートまで行っていることが分かりましたが、さらに詳細を知りたい方は下記リンクから資料を入手することができます。

    > Moodle導入支援サービスの ご紹介 | 事例集・お役立ち資料ダウンロード|実績2,693件以上のヒューマンサイエンス (hs-learning.jp)

    ヒューマンサイエンスでは、お客様がeラーニングを導入・運用するためのさまざまなサービスを承っています。
    お困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。

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    > MoodleおよびTotara Learn(オープンソースLMS)の導入・運用支援

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